独り言が多いのは病気なの?独り言が多い人の心理と会話にみられる特徴

思わず独り言を言ってしまった……そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか? 中には、独り言が多い人もいますよね。今回は、そんな独り言が多い人を特集。独り言に関する研究の結果から、独り言が多い人の特徴までご紹介します。
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1:独り言や暴言が多い人は病気…?ぶつぶつ独り言が止まらない人も

筆者のまわりにも、独り言が大きかったり、独り言が多かったりする人が、ときどきいます。

心理学の世界では、独り言についての研究が1930年ごろから行われています。けっこう昔から、多くの人たちが「なんで、独り言を言うんだろう」と疑問に思っていたのかもしれませんね。なぜ「独り言」という行為があるのかについて、100年近く前から考えられているなんて、ちょっと意外ですよね。

 

2:独り言が多い人は頭がいい?それとも…彼らの心理3つ

では、先行研究を参考に、独り言の秘密に迫っていきましょう。

(1)独り言は問題解決や思考のため

旧ソビエト連邦の心理学者、レフ・セミョノヴィチ・ヴィゴツキーが独り言についての研究を行っています。彼は、独り言は、問題解決や思考のためにあると考えました。

子どもも大人も、何かものを考えるときは言葉を使います。いわゆる「自問自答」です。子どものころは、この自問自答を声に出してすること(=独り言)が多いのですが、普通は大人になると声に出さなくなります。つまり、心の中で考えるようになるということです。

ですが中には、大人になっても声に出してしまう人がいます。これが、大人の独り言です。声に出すか出さないかは別として、ものを考えるため(=思考のため)に人は独り言を言うのではないかと、ヴィゴツキーは考えたのです。

(2)独り言が多いから頭がいいとは限らない

日本では、筑波大学大学院の岩男征樹氏が「大人ではどのような人が独り言をよくいうのか?」(『筑波大学心理学研究』1998年)という研究を行っています。岩男征樹氏は、ヴィゴツキーの研究を参考に、独り言と知的な事柄との関係を調べようと、いろいろと調査をおこないました。

そして、独り言と知的な事柄との間には関連性がないという結論に至りました。つまり、ヴィゴツキーが言うような「自問自答」の働きはないと考えたのです。「いろいろなことを考えている頭がいい人ほど、自問自答が多い=独り言が多い」とは言えないという考え方です。

(3)独り言は意味がない?

岩男征樹氏の研究をもう少し詳しく見てみると、「独り言と知的な事柄に関係がない理由は、大人の独り言は心の中でぼんやり何かを考えているとき出るから」とあります。つまり、具体的に何か解決したいことがあって、それを考えるときに思わず独り言が出るのではなく、ボーッとしていて、思わず口に出てしまうだけだということ。

つまり、「独り言そのものに大した意味はない」というのです。すごくシンプルな考え方ですね。そう考えると、独り言を言っている人に、いちいち「えっ、何?」と反応するのも、意味がないといえます。

 

3:独り言が多い人の会話にありがちな特徴3つ

それでは、そもそも独り言が多いのはどういう人なのでしょうか。独り言が多い人の会話にありがちな特徴について、考えてきましょう。

(1)関係のない話題をしゃべる

岩男征樹氏が言うように考えれば、独り言はボーッとしていて思わず口に出たものです。独り言が多い人は、誰かと会話をしていても、関係のない話を口走ってしまうことがあります。こちらからすると、「えっ、突然、何?」という感じですが、それこそが独り言。退屈だなと思っているときに、思わず「お腹減った~」というような心の声を独り言で言ってしまうのかもしれません。

(2)上の空になりやすい

誰かと会話しているときは、目の前にいる人との会話に集中する人が多いと思います。いくら退屈でも「早く話が終わらないかな」くらいしか考えないでしょう。

ですが、独り言が多い人は集中力が続かないというか、上の空というか……いろいろなことを考えてしまう傾向があるようです。いろいろ考えてしまうからこそ、思わず独り言として声に出てしまうよう。

「もう! 私の話、ちゃんと聞いてる?」なんて言ったところで、急には変わりません。そういう人なんだなと思って接したほうがいいでしょう。大事なことは別途紙に書いて渡す、メールするなどと工夫するのもいいかもしません。

(3)自分の話が多い

独り言が多い人は、普通に会話をしていても、「自分が自分が」と、自分の話ばかりしてしまいがちです。相手の話をじっくり聞いて、それに対して受け答えをすることはちょっと苦手かもしれません。まずは彼らの人の話を聞いて、受け止めてあげるのがいいでしょう。

 

4:まとめ

独り言を言う人がいると、「なんか変な人」と思ってしまうかもしれません。それは一般的に独り言というのは、発達とともになくなっていくものだからです。

ですが、声に出すか出さないかの違いだけで、誰しもが心の中ではおこなっていることでもあります。あんまり、変な人とは思わず、「あっ、気持ちが思わず口に出ちゃったんだな」と思ってあげてくださいね。

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