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「電話が苦手」を克服したい!電話が苦手な理由と克服する方法
青木 エイミーA.Aoki
1:電話が苦手な若者は多い?
「イマドキの若者は電話が苦手」という話を聞いたことはありませんか。
スマホやPCなどを駆使する今の若者世代は、LINEやメール、SNSなど、文字のコミュニケーションが主流。ビジネスの場面においてもLINEを使ったり、チャットツールを使ったりすることが多くなり、昔にくらべて電話をかける場面が減ってきているためかもしれません。
そこで今回、『Menjoy!』では、20〜30代の男女500名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「電話を取ったりかけたりすることに、苦手意識はありますか?」と聞いてみました。
結果は以下の通りです。
ある・・・325人(65.0%)
ない・・・175人(35.5%)
およそ3人にふたりは、電話を苦手だと感じています。
予想どおりになかなか多いことが判明しましたが、これだけの多くの人が電話を苦手に思うのには、一体なぜなのでしょうか。実際に若者たちに話を聞いてみました。
2:仕事やお店の予約がストレス…電話が苦手な理由5つ
仕事の電話応対はもちろん、プライベートでどこかお店を予約するときでさえも、電話をかけるのがストレス……という人もいるようです。それほどまでも電話が苦手な理由とはなんでしょう。
(1)顔が見えないのが怖い
「声だけでのやり取りになるので、相手の表情などが見れないのが怖いなと思いますね。もちろんメールなどもそうなのですが、文字だとやりとりが残るから、何度も読み返して確認できますけど、すれ違いが起こりやすいじゃないですか。
電話だけで、自分の意図したことが相手に伝わるのか、相手が伝えようとしていることを理解できるのかと思うと不安で……。大事な話ほど、メールで済ませたくなります」(Mさん・23歳男性)
(2)相手が忙しいかもしれない
「電話って、かける相手のタイミングがわからないじゃないですか。こっちは気持ちを落ち着けて、話す内容も考えて、静かなところでかけることができるけど、向こうは移動中かも知れないし、他のことで頭がいっぱいかもしれない。お店の電話も、忙しい時間かもしれない……と不安で、タイミングを考えてしまいます。
友達に電話するときも、“何かしている最中にかけて迷惑をかけていたら”と思ってしまうんです」(Nさん・24歳女性)
(3)間を取れないから
「直接会って話をするときは、考えたり迷ったりするとき、“うーん”とか“ちょっと待ってくださいね”とかいって、間をとれるじゃないですか。でも電話だと、お金もかかるし、とにかく簡潔に終わらせないといけないから、あまり考えたり理解する時間がないのがイヤなんです。
実際、長い電話をかけたとき、前半にしゃべったことの半分は忘れちゃうんですよね」(Sさん・28歳男性)
(4)お金のムダ
「電話って、だいたいの場合、お金がかかりますよね。LINE電話とかは別ですけど、仕事の電話とか、お店の予約とかは、だいたい電話代がかかりますよね。
うちは社用携帯を持たせてもらっていないので、取引先に電話するときや、会社の接待でお店に電話をするときにも、電話代は自分持ちで……。今どき、メールでほとんど済むのに、わざわざお金をかけてコミュニケーションをとるって、時間もお金ももったいない気がして、苦手です」(Iさん・23歳女性)
(5)クレームによるトラウマ
「私は、電話にいい思い出がなくて苦手ですね。学生のころにテレアポのバイトををしていたのですが、ひどいクレームにあたってしまい、電話そのものが怖くなってしまったんです。
あまり滑舌が良くないほうなので、電話口で“え?”って怒り気味に何回も聞き返される経験も多くて……。できることならメールで済ませたいです」(Hさん・35歳女性)
3:電話が苦手を克服する方法5つ
たとえ電話が苦手でも、まったく電話しないで生活を送ることは難しいでしょう。仕事上の緊急連絡やお店の予約、子どもの連絡網など、必要となる場面はたくさんあります。そこで、電話嫌いを克服する方法を確認していきましょう。
(1)かけやすいものから挑戦する
電話をかける経験が少ないと、失敗したらどうしようと悪い想像ばかりしてしまう人は多いですよね。
ですが、きちんと切実な対応をしていれば、そうそう失敗することはありません。まずは恋人との電話から始めたり、「歯医者に希望の日時を伝える」といった簡単なものから始めたりすることで、慣れていくことができるでしょう。
(2)ゆっくり話す
緊張すると早口になってしまいがち。ですが、早く話すと相手は聞き取りにくく、聞き返されることが増えるでしょう。そうすることで、ますます焦ってしまうものです。
これは心理学では「感情感染効果」といわれていて、自分の中の負の感情やストレスが、相手に伝わるとされています。苦手意識が相手に伝わらないように、落ち着いてゆっくり話すよう心がけましょう。
(3)要件をメモにまとめる
電話の最中に、伝えようとしていたことが抜けたり、相手の話を忘れてしまわないかと不安になる人も多いですよね。
かける前に自分が話すべき要点をまとめておき、電話中も相手の話をメモする習慣をつけてみましょう。たとえ話が脱線しても、必要な情報をきちんと得られるはずです。
(4)電話してもいい時間を聞いておく
相手の都合を気にしてしまう人は、可能な限り、あらかじめメールなどでアポイントを取ってしまいましょう。
電話をかけて担当者が不在だったとき、その人が電話対応をしやすい時間を聞いておくと、安心して電話をかけられるようになります。
(5)電話マナーを身につける
電話が苦手な要因として、自信のなさもあるでしょう。正しい言葉づかいや電話マナーを身につけることで、自信につながるはずです。
また、完璧にすることで相手に不快感を与えることも少なくなります。苦手な人ほど基礎的なことからしっかり学びなおしてみましょう。
4:彼氏や彼女が電話が苦手だけど声が聞きたい…そんなときの対処法3つ
大好きな恋人とは、会えない時間ほど声を聞きたくなってしまうものですよね。
しかし、相手が電話が苦手だったら、どうしたらいいのでしょうか。そんなときの対処法を紹介します。
(1)声が聞きたいことをハッキリ伝える
相手が電話が苦手なら、できる限り不安を取り除きつつ、さみしいときに話す内容がなくても声を聞きたいことなど、自分の気持ちをまずは伝えていきましょう。
電話が苦手な人は、相手も同じように思っていると思いがち。でも「少しでもいいから声が聞きたい」とわかれば、それを叶えようと努力してくれるかもしれません。ただし、あまり負荷にならないように、相手の電話が苦手である面も尊重して。
(2)電話をするルールを決める
電話が苦手な人の中には、「面倒だから」「自分の時間を割かれたくないから」と思っている人もいます。
なので、なんでもかんでも電話を使うのではなく、メールで手短に済む内容は極力メールで、ちょっと込み入った話をしたいときは電話で、というふうに”電話は特別なときだけ”にするのはいかがでしょうか。それくらいだったら、相手も受け入れてくれるのでは?
(3)テレビ電話を使う
相手がなにを嫌がっているのか?を理解してあげると、代案や提案が見つかりやすくなるので解決しやすくなるでしょう。例えば、表情が見えなくて怖いのであれば、テレビ通話を使う方法もあります。
テレビ電話であれば、お互いにちゃんと電話できるタイミングにしかしないでしょうし、顔が見られるから、音声だけよりも情報量が多く、すれ違いも減るでしょう。
5:まとめ
電話が苦手で、それを克服したいと思うのであればいくらでも対処する方法はありそうですね。自分がやりやすいものから、トライしていけばいいのではないでしょうか。また恋人が電話嫌いな場合は、その理由をしっかり聞いた上でうまく対応していくようにしましょう。