自傷癖…なぜ自分を傷つける?理由と改善する方法

自分を傷つける自傷行為。一般的には、周りの気を引きたいためにするものであると思われがちですが、調べてみると、実はまったく違う原因もあるようです。そこで今回は、自傷行為の経験がある人たちから、自らを傷つけてしまう理由を聞いてきました。また改善策についてもリサーチしました。
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©gettyimages

1:なぜ自傷したくなるの?自傷癖のメカニズムとは

自分を傷つけてしまう自傷行為には、精神的なストレスが強く作用していると言われています。「COMHBO地域精神保健福祉機構」の公式サイトによると、下記のように説明されています。

自傷を繰り返す人の場合、自傷直後に脳内でエンケファリンやエンドルフィンという物質(脳内麻薬)が分泌されるというのです。その効果により、自傷によってつらい気持ちがやわらいだ感覚を体験するのでしょう。

出典:COMHBO地域精神保健福祉機構 公式サイトより

自傷行為を行う理由として、しばしば「周りの気を引くため」と語られることが多いですよね。しかし実際には上記のようなことも考えられるそう。

こういった心の深部のデリケートな問題については、特にさまざまな視点をもって、なるべくバイアスがかからないように、受け止めることが必要でしょう。

 

 

2:したいわけじゃないのに…自傷してしまう理由5つ

では、具体的にどんな理由から自傷行為に及んでしまうのでしょうか。自傷行為の経験を持つ人たちに、お話をうかがってみました。

(1)「極限状態になると自分を傷つけたくなってしまう」(Aさん・24歳男性)

「ストレスが極限状態になると、自分自身を傷つけたい衝動に駆られてしまいます。

鳥が自らの羽をむしるなど、そういう行為をする動物もいると聞いたことがあるのですが、これって本能的な衝動なんじゃないでしょうか」

(2)「気持ちがスーッと軽くなる」(Sさん・26歳女性)

「自傷行為をすると、なぜだか気持ちがスーッと軽くなるんですよね。私の中では、ストレス発散になっているのだと思います。“もう無理”と自分の中で見切りをつけてしまったときには、無意識的に自分の体を傷をつけてしまいます。

ただし、キズを隠すために年中長袖を着ているので、蒸し暑いときはまたそれがストレスになるんですけどね……」

(3)「言葉で言い表せないSOSなのかも」(Hさん・21歳女性)

「心が苦しいときに、家族に相談したんですが、“誰にだって、つらいことはあるよ”と、真剣に聞く耳を持ってくれなかったことがあったんです。加えて、言葉で表現できないつらさもたくさんあり、自傷行為をしてしまいました。

自分自身を傷つけるというのは普通ではないからこそ、自分がどれだけ苦しい状況に置かれているかに家族が気づいてくれました。だから私の場合は、周りへのSOSとしてやってしまっているのかもしれないですね」

(4)「“ああ、私って生きてるんだ”って思う」(Mさん・25歳女性)

「死にたいなって思うほどつらいとき、自傷行為をすることで、生きている実感を得ているところがあります。

痛みがあると“ああ、私って生きてるんだ”って思うし、死にたいなって思っても、結局は死ねない。それで、死ななかったことに安堵する自分を再認識して、もう少し生きてみようって思えるんですよね」

(5)「“こんな自分でも気にしてくれる人がいるんだ”って安心する」(Kさん・29歳女性)

「自傷をしてるっていうと、心配してくれる人が多いですよね。私は家族からの愛をあまり感じないし、彼氏もいないし、埋めようのない孤独感から、生きていること自体が不安なんです。

だから、わざとそういうことをして、“こんな自分でも気にしてくれる人がいるんだ”って安心したいんだと思います」

 

3:自傷癖を改善する方法3つ

自傷癖を治したいと思っている人もいると思います。また周囲に自傷行為をしている人がいれば、やめさせたいと思う人が大半でしょう。一般的にはどんな改善方法があるのか、3つにまとめてみました。

(1)原因となっているストレスから逃げる

自傷行為は精神的なストレスが大きな原因になっていると言われます。たとえ、自傷という行為によってその場のストレスが解消されたとしても、原因が取り除かれない限り、自傷は繰り返されてしまいます。

ストレスの原因を理解した上で、時として逃げることも重要でしょう。例えば、仕事が原因だったら退職を考えたり、家族の問題であれば家を出ることを検討したり……。状況によって難しい場合もありますが、周りの協力を得てでも、逃げることを考えることも方法のひとつです。

(2)完璧主義をやめる

自傷行為を行う人の多くは、完璧主義であったり、他者と比較してできない自分に悩んでいたりする人が多いようです。ですが、なんでも完璧にできる人なんていませんし、人には誰にでも得手不得手というものがあります。

自分が自然にできてしまうから気づいていないだけで、本当は優れている部分もあるかもしれません。完璧主義という考え方を一度やめる努力をすることも大切です。

(3)専門医に相談する

これがいちばん大切なことですが、深刻な場合は、素人で判断してしまうのは危険です。精神科や心療内科に相談をすることも視野に入れてください。通院や入院によって、自傷行為に改善が見られたケースもたくさんあります。

 

4:まとめ

自傷行為は、甘えや気を引くための行為だと軽んじてしまうのは危険です。繰り返しになりますが、自分自身や周囲の人が、そのような状況で悩んでいる場合、自己判断をするよりも、まずは専門機関への相談を検討してみてください。

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