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ニートになりたいのはなんで?ニートになるデメリットとなる方法

桃倉もも

桃倉ももM.Momokura

目次

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1:ニートとは?ニートになりたいを英語で言うと?

「ニート」という言葉は、すっかり世間にも定着した感があります。しかし、この言葉の意味を正しく理解できているでしょうか。ニートとフリーターの違いなどについて、詳しく見ていきましょう。

まずは「ニート」という言葉の意味から見ていきます。辞書で調べてみると、

ニート【neet】

学校にも行かず、就職しようともせず、職業訓練も受けない若者のこと。1990年代末に英国で名付けられた。2000年代になって日本でも問題化。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

日本でも、2000年に入ったころからメディアなどで取り上げられるようになり、「引きこもり」と関連づけられ、深刻な社会問題として目されるように。しかし一方で、「仕事をしたくない」「働きたくない」といった考えから、「ニートになりたい」という若者も増えているようです。

ちなみに「ニートになりたい」と英語で言う場合、「l want to be a neet.」では通じません。もともとイギリスで生まれた言葉ですが、英語圏に浸透しているわけではなく、日本のように日常会話で使うことはほとんどありません。同じ発音で「neat」という「きちんとした」という意味の形容詞があり、その意味だと間違われるでしょう。

英語で「ニートになりたい」というなら、「ふらつく」「たかる」という意味の「mooch」を用いて、「I wanna be a moocher.」と表現することができます。単純にニートという存在を表すなら、「jobseeker」「unemployed~」と表現することができるでしょう。

 

2:フリーターになりたいとは違う?ニートになりたい人の心理

ニートとフリーターは似たようなものだと思われているかもしれません。

しかしニートとは、「Not in Education, Employment or Training」なので、働いていません。一方、フリーターは、フリーアルバイターの略。これは元々は短期や単発バイトを転々としている人のことを指しましたが、現在は、長期アルバイトや契約社員として組織で働いてる人のことも含みます。いずれにしても就労しているという点で、フリーターはニートではありません。

ここではフリーターではなくニートになりたいと思っている人の心理を、性別や世代別に読み取っていきましょう。

(1)高校生がニートになりたい理由

高校生の中にもニートになりたいと考えている人は多く、実際に学校に行かずに家に引きこもってニート化している人もいます。

なぜ高校生がニートになりたいのでしょうか。最近ではネットが普及して、部屋にいながら外部と繋がれるようになりました。また、ゲームやテレビも充実しています。

勉強や努力することが苦手な高校生にとってみれば、家でゲームやテレビを見ているほうが面白いでしょう。それが一生続いたら超ハッピー。そんな誘惑への耐性のなさから、ニートに憧れてしまうのかもしれません。

(2)大学生がニートになりたい理由

大学生の本分は学びです。にもかかわらず、家でゴロゴロとニート化する学生も少なくはありません。授業にも出ず、ずっとそうしていたいと思う学生も多いです。

どうして大学生のニート化が進むのか。それは「甘え」ではないでしょうか。例えば、筆者の通っていた大学は、年に2回のテストさえ基準に達していれば、単位をもらえる授業も多く、大学に通わなくてもいいのです。

授業に出るに越したことはありませんが、夜更かしなどをして朝起きるのがつらかったりすると、「テスト前に詰め込めばいいや」というような甘えが先立ち、どんどん家から出なくなってしまうのです。そして、大学生のニート化が進んでいきます。

(3)社会人がニートになりたい理由

社会人が、ニートになりたがる大きな理由のひとつは、自分の時間を手に入れたいという思いかもしれません。

仕事が忙しい人であれば、生活のほとんどを奪われてしまいます。その一方で、ニートがダラダラ、グタグタ、自由気ままに生きているように見える。自分だって好き勝手に生きていきたいのに……と羨ましくなってしまうのです。

(4)男性がニートになりたい理由

男性がニートになりたがる理由のひとつは、人間関係にあると筆者は思います。

職場というのは、多かれ少なかれどこでも人間関係が複雑です。下げたくない頭を下げなければいけないシチュエーションもあるし、上司には絶対に服従なんていうケースもあるでしょう。

しかも、男性は女性に比べて、人間関係を円滑に進めるのが苦手とされています。また、そのせいで人間関係で気を病んでしまう確率も、女性より多いという報告が。人間関係がイヤだから仕事を辞めたい、人減関係に疲れたから働きたくない=家から出ずにニートになりたいと思ってしまうのです。

(5)女性がニートになりたがる理由

女性がニートになりたいと感じるのは、結婚して専業主婦になりたい欲が高まったときではないでしょうか。

それなりに稼げている自立した女性ならまだしも、頑張っているのにお給料は少ないまま、評価もされないままで将来に不安を感じていると、「結婚して専業主婦になるのがいちばん手っ取り早くラクできる方法かも」と考えてしまいがちです。

しかし、なかなか婚活もうまくいかない。となると、「だったらニートにでもなっちゃうか……」と、自暴自棄にも似た感情が沸き上がってしまうのです。

 

3:ニートになるデメリット5つ

働きたくない人にとっては超憧れのニート生活ですが、ニートになる前に、いったんは立ち止まって考えたほうがいいかも……。ここではニートになるデメリットをご紹介します。

(1)社会復帰が難しい

一度ニートになり、その期間が長くなればなるほど、社会復帰は難しくなります。自分の働く気力が消滅してしまうというのもありますが、そもそも社会の受け入れも厳しくなります。

(2)税金の手続きが面倒

会社員として働いていれば、納税や厚生年金の処理などは、すべて会社がやってくれます。しかしニートの場合、自分でやらなくてはなりません。

ニートのような低所得者向けの税金控除もありますが、手続きを期限以内に逃すと、支払い義務が生じます。

(3)将来年金がもらえない可能性も

申告すれば年金控除も受けられます。しかし、それもきちんと手続きしなければ未納と認定されてしまいます。働きもしない、お金もない、しかも年金ももらえない……となると、あとはすべての財産を処分して、公的なセーフティネットに頼るしかありませんね。

(4)人付き合いが難しくなる

社会から孤立してしまうと、仕事どころか、人間関係も上手に構築できなくなります。人と繋がらずには生きていけない世の中です。リアルな世界では一生会えないかもしれませんが、ネットの民たちとも、多少なりとも仲良くなっておくべきでしょう。

(5)将来に対する不安

ニートには、将来の不安がずっとつきまといます。金銭的な問題はもちろん、働かずに家に引きこもっていれば出会いもなく、結婚もできません。せめて家から出ましょう。

 

4:本当にニートになりたい!ニートになる方法3つ

ニートになるにはたくさんのデメリットがあります。しかし、どうしてもニートになりたいという人もいるでしょう。ということで、ニートになる方法をお教えします。

(1)養ってもらう相手を見つける

ニートというのは無職であり、一切収入が発生しません。一生を賄えるお金がある人はいいですが、そうでない場合には、誰かに養ってもらわないと、生きてはいけません。

親や、恋人でもいいです。まず自分を養ってくれる相手を見つけることが大事。しかしお金を稼がないぶん、家事などをやる必要が出てくるでしょう。「家のことでもやったらニートじゃない」という場合は、何もしなくても養ってくれる人を探すしかありませんが、そんな人は存在しないでしょう。

(2)罪悪感を捨てる

自分だけ働いていないことに対して罪悪感を強く抱いてしまうような人は、ニートにはなれません。「自分は働かずにラクして生きていきたいんだ!」という強い意志をもちましょう。

(3)浪人を偽る

浪人を偽ってニートになることもできます。「勉強に専念したい」と言って親を納得させられれば、親公認のニート確定。進学するなどというウソをついて、勉強もせず働かずニートをしている人が、筆者のまわりにもけっこういます。

 

5:まとめ

ニートというのは世間一般では悪としてみなされることが多いですが、働きたくない理由は人それぞれ。中には働きたくても働けないという人もいます。日本人は働きすぎ。自分が壊れてしまうまで働く必要はないと思います。

かと言って、いい年になっても甘えてばかりいるのはどうでしょう。個人個人が、それぞれ自分にあった働き方を見つけられるといいですね。