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専業主夫とは?専業主夫と結婚するメリットとデメリット

大山奏

大山奏K.Ohyama

目次

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1:専業主夫とは?ヒモとは大違い!?

(1)専業主夫の意味

まずは専業主夫の正しい言葉の意味から見てみましょう。辞書で調べてみると、

せんぎょう‐しゅふ【専業主夫】

職に就かないで、家事に専念する主夫。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

となっています。これと比較して、仕事をしながら家事をしている男性のことを、「兼業主夫」と言うこともあるようです。

(2)専業主夫の割合

総務省統計局が発表した「平成27年国勢調査」によると、夫が非就業者で妻が就業者の割合は、平成27年では4.1%となっています。

この調査でいう非就業者には、完全失業者や通学している人なども含むため、もう少し少ない数が専業主夫の実数と考えたほうがいいでしょう。

 

2:離婚したいと思ったことある?専業主夫のメリット、デメリット5つ

専業主夫の数は年々増加傾向にあるようですが、実際に専業主夫を経験したKさん(34歳男性)にそのメリットとデメリットを聞いてみました。

(1)お互いの得意分野で無理がない

「僕は家事が得意で好きなんですが、奥さんは外で仕事をしているほうが合っているっていうタイプで。それなら奥さんが仕事して、お金を稼いでくれても問題ないよねってことになったんです。お互いに自分の得意なことをしているので、無理しているって感じがないのが良いと思いました」

男性でも家事が大好きという人はたくさんいます。逆に女性だからってみんな家事が得意とは限りません。お互いに適材適所にいられれば、効率も良さそうです。

(2)奥さんが仕事に集中できる

「夫婦そろって仕事をしていたときは、やっぱり奥さんが家事をメインにしていたんです。でも僕が主夫になったら、家事のことを考えなくても良くなったのに、奥さんとしてはすごく楽だったみたいです。そのおかげで仕事に集中できたのか、お給料もアップしていました」

やっぱり仕事と家庭を両立させるのはかなり大変です。仕事をバリバリしたい女性にとっては、主夫として頑張ってくれる夫は魅力的でしょう。

(3)奥さんの両親から非難される

「奥さんの両親は僕が主夫をやっているという事実を受け入れてはくれませんでしたね。たまに会いに行くと、“まだ仕事をしていないのか”って言われます。奥さんがかばってはくれましたが、あまり気分のいいものではありませんね」

専業主婦ならわかってもらえても、専業主夫はまだまだ理解されていないところがあるようです。上の世代の人ほど、「男は外で働いて家族を支えるもの」という意識が強いのでしょう。

(4)世間の目が冷たい

「近所の人からも、平日の昼間に外にいると変な顔をされたりしました。きっと、仕事もしないで遊んでいるとか思われたんでしょう。仲の良い友達だって、専業主夫をしているって言ったら、“働きなよ”って言われましたから」

やはり20~50代くらいの男性が平日昼間にウロチョロする姿は、目立つのかもしれません。

(5)罪悪感がある

「これは僕が専業主夫を辞めた理由なんですけど、お金を稼いでいないってことに段々と罪悪感を感じてきてしまって。自分の趣味にお金を使うのも悪い気がするし、最終的には自分がダメな人間に思えてきてしまいました」

働けるのに働いていない状態で、毎日家事だけをしていると、なんとなく後ろめたさを感じてしまうということがあるんですね。

世間からの目が優しくなって、専業主夫も当たり前になってくれば、この感覚も減るのかもしれませんね。

 

3:専業主夫を募集したい?独身女子に聞く「専業主夫」への本音3つ

働いている独身女性たちは、専業主夫に対してどんな気持ちを抱いているのでしょうか? リサーチしてみました。

(1)専業主夫でもOK

「私は結婚してもできるだけ仕事を続けたいと思っているので、専業主夫になって家計をまわしてくれる旦那さんは全然OKです」(Kさん・36歳女性)

(2)周りの目が気になる

「夫が専業主夫って、ちょっと格好つかないから嫌ですね。周りから“ヒモなの?”とか言われそうだし」(Iさん・29歳女性)

(3)話し合った結果ならあり

「結婚した相手としっかり話し合って、お互いにそれがベストだと思えるなら専業主夫も専業主婦も良いと思います。結局は当人が納得できるかと、経済的に問題がないかどうかでしょう」(Mさん・33歳女性)

 

4:専業主夫を描いた漫画3選

専業主婦を描いた漫画も多くなってきています。

(1)『極主夫道』おおのこうすけ

元伝説のやくざが、専業主夫になってキャリアウーマンの奥さんを支えるというストーリー。奥さんのために見せる女子力が半端ありません。

(2)『ちちとこ』うち子

こちらも元ヤンキーの主夫が主人公。タイトルどおり、子育てに奮闘する様子が描かれています。

(3)『プロチチ』逢坂みえこ

この話に出てくる主夫は、人間関係に難を抱えていて、仕事を失ってプロの父親になることを決意します。これから育児をするパパさんにもおすすめの漫画です。

 

5:専業主夫のリアルがわかるブログ

専業主夫の人が増えているのをいちばん感じるのはブログの世界かもしれません。

(1)新米パパの主夫ブログ

高知県在住のLINAN(りーなん)さんが、子供が生まれる前に仕事をやめて主夫になり、マタニティに関する記事や育児に関する記事などを日々ブログで綴っています。

(2)主夫の日々

サラリーマンから主夫になった河内瞬さんが、家事育児という仕事がどんなに大変なのかをわかりやすく伝えてくれています。2019年11月にはこのブログの書籍『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』も発売されます。

 

6:主夫は大変…

専業主夫ってまだまだ世間から認められていない部分も多いのが実態です。ですが、今後どんどん専業主夫も増えてくるでしょう。

男は外で稼いで女は家を守るなんて固定観念にとらわれず、夫婦それぞれが自分に合った生き方を見つけられると良いですよね。

 

【参考】

「平成27年国勢調査」– 総務省統計局

新米パパの主夫ブログ

主夫の日々