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わかったつもりで実はわかってない!ビジネス横文字言葉10選

青木 エイミー

青木 エイミーA.Aoki

目次

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1:横文字とは…カタカナも横文字なの?「横文字」の真の意味

「最近、テレビのニュースに横文字が増えてきた」「仕事で横文字ばかり使う若もが多い」などいったときに使われる「横文字」。

その定義について、考えたことがありますか? 「カタカナで書くような言葉は全部横文字でしょ」と思っているかもしれませんね。

辞書を引くと、以下のように記載されています。

よこ-もじ【横文字】

1 横に書きつづる文字。西洋文字・梵字 (ぼんじ) ・アラビア文字など。特に、西洋文字をいう。

2 西洋語。また、その文章。「横文字に強い」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

横文字というと英語だけを想像してしまう人も多いかもしれませんが、そういう意味では梵字やアラビア文字も横文字なんです。

 

2:わかるようでわからないビジネス横文字!言葉を解説10選

最近、仕事でよく使われるアジェンダ、インサイト、デフォルトなど……。これらの用語の意味を正しくK押さえられているという人はどれくらいいるのでしょうか。

そこで今回、『Menjoy!』では、20〜30代の男女500名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「仕事の中で使っている横文字で、実は意味がよくわからないというものはありますか?」と聞いてみました。

 

結果は以下の通りです。

ある・・・218人(44%)

ない・・・282人(56%)

4割以上の人が、仕事で使う横文字の中に、意味を十分に理解できていない用語があるようです。

そこで今回は、知ってるつもりで実は知らない、一般的にビジネスでよく使われる横文字を10個、確認していきましょう。

(1)アジェンダ→予定表

会議が始まる前、ファシリテータ―(進行係)が「今日のアジェンダは~」などと言うので、イメージとして「議題」と捉えている人が多いようですが、アジェンダの本来の意味は、「予定表」という意味です。

「出張のアジェンダを出して」と言われたら、行程表を提出せよということになります。

(2)インサイト→洞察

インサイトとは英語で「洞察力」「見識」などと訳され、ビジネスにおいては、主にマーケティング戦略で用いられる用語です。「潜在的ニーズ」という意味で認識されるケースも多いですが、厳密には、潜在的ニーズというのは、心の奥深くに潜むこれがしたい”“これが欲しい”といった「欲求」のことであり、「インサイト」とういうのはその「追及」のこと。つまり、リサーチする側のアクションを指します。

(3)コンプライアンス→法令遵守

何か問題が起こりそうな場合に使われる「コンプライアンス」。最近ではテレビ番組の規制などを扱う場面でもよく耳にしますし、「コンプラ」と略されることも多いです。

これは法令遵守という意味です。企業に不利益をもたらす案件についてやんわり拒否する際に、「弊社のコンプライアンス的に問題があるので、その提案はNGとさせてください」などと使うとエレガントです。

(4)サブスクリプション→定期購買

近年、劇的に増えている「サブスクリプション」方式。そもそもは、雑誌の定期購読や年間購読といった意味で使われてました。そこから転じて、製品やサービスなどの一定期間の利用に対して、定額の代金を支払う方式を指します。

月額定額見放題のインターネットTVを筆頭に、もともとは買い取り方式が多かったパソコンのソフトやアプリなどにも導入されています。

(5)デフォルト→標準の状態

一般に「デフォルト」という場合には、「普通」「一般的」という意味で使われることが多いでしょう。これは、パソコンの仕様における初期設定状態をデフォルトというところから派生しています。「デフォ」などと略して、「あの人が仕事しないのはデフォだから」「休日の渋谷はデフォで人多いわ」などと使います。

ただし、金融関連で「デフォルト」という場合には、債務不履行という意味になります。

(6)マター→担当・責任

「マター」は、英語で「物質、成分」といった意味と、「問題、事態」といった意味があります。前者はメーカー勤務の研究化学者などの間で使われますが、普通のビジネスシーンで使われるのは、後者に近い意味で、「それは私ではなく○○さんマターです」「室長マターなんですけど、ぜんぜんやってくれないんですよね……」など、管理の所在を表すときに使われます。

(7)フィーチャー→注目する

英語で「主演」「特集」などの意味があるフィーチャーですが、ビジネスでは「注目する」というときに使われることが多いです。例えば、「今回は、この商品をフィーチャーして、大々的に宣伝しましょう」「もっとユーザーにフィーチャーさせるためにポスターの商品画像を大きくすべきでは」などのように用います。

(8)エビデンス→証拠

ビジネスにおいての「エビデンス」とは、会議などの議事録や電話の録音や顧客情報、身分証明など。また、信憑性のある出典やデータを集めることを「エビデンスを取る」といったりします。

「証拠はあるんですか?」というよりも「エビデンスを示してください」というほうがエレガントですね。

(9)ドライブ→前進

「ドライブ」といえば車でのおでかけを想像するかもしれませんが、ビジネスにおいては「前進すること」を指しています。しかし、例えば上司が「ドライブしていこう!」と部下を鼓舞するときには、士気を上げるというよりも「もっと頑張れや」というイヤミだというケースも少なくありません。

(10)バッファ→余裕

バッファというのは、IT用語で「保存領域」。しかし、一般的にビジネスで使われる場合は「余裕」や「緩衝」の言い換えで使うことが多いです。

「念のため締め切りにバッファを持たせました」「見積りにもう少しバッファを取りませんか」というと、ギリギリだったりパツパツだったりすることをあらかじめ避けられるので、便利でしょう。

 

3:まとめ

日本語の中に、ちょっと横文字を加えると、意味がストレートになりすぎず、程よくエレガントになるというメリットも。ビジネスでは上手に横文字を使いこなしていきたいところです。

ただし、あまりにも横文字やカタカナ用語を使いすぎると、「意識高い系」「カッコつけ」「わざわざ横文字にすることないのに」などと人に不快感を与えてしまうこともあるので、注意してください。