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電話が嫌い…なんて言ってられない!仕事のために電話嫌いを克服する方法4つ

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:電話をかけるのが苦手!長電話が嫌いな人も

現代人が、肌身離さず持って出かけるものといえば、携帯電話でしょう。筆者も携帯電話をも忘れて外出してしまったときには、1日中不安で仕方ありません。若い世代なら、なおさらのことでしょう。

「そんなに電話をいつも持ち歩いているなら、きっと電話をするのが好きに違い」と普通は思いますよね。ですが、筆者が教鞭をとる大学の学生たちの多くがそうであるように、携帯電話を常に持ち歩いているからといって、電話をかけたり、かかってくるのが好きかといえば、そうではありません。

むしろ、電話がかかってくるとドキッとしてしまって、嫌な気持ちになるという人のほうが多いのかもしれません。

そこで今回、20代~40代の有職者男女を対象に、『Menjoy!』独自のアンケート調査を実施し、「仕事で電話を使うことはありますか?」と質問しました。

その結果は以下のとおりでした。

日常的に使う・・・149人(29.8%)

割と使う・・・97人(19.4%)

ごくたまに使う・・・145人(29%)

使わない・・・109人(21.8%)

ふたりにひとりは、仕事に電話は欠かせないツールといえます。電話が嫌いなんていってられませんね。しかし、「仕事で電話をかけるのは得意ですか?」との質問に対しては、

得意・・・39人(10%)

けっこう得意・・・89人(22.8%)

けっこう苦手・・・167人(42.7%)

苦手・・・96人(24.6%)

と、得意じゃない人と答えた人が6割以上でした。

では、どうして電話をかけたり、かかってくるのが苦手なのでしょうか。

 

2:電話が嫌いという人の心理4つ

電話が嫌いという人に関する研究は、存在はしそうなのですが、いろいろ調べてみた結果、見つけることはできませんでした。そこで、携帯電話やそのコミュニケーションに関して行われた研究を参考に、理由を考えてみたいと思います。

(1)邪魔をされるのがイヤ

電話が嫌いな人によくあるのが、「突然かかってくるのが嫌い」というものです。筆者の大学の学生たちと話をしていると、「電話をかける必要があるときはよほどの急用。どうしても電話をしないといけないときは、電話をしてもいいかメッセージで聞く」という声が多いです。

突然電話がかかってきて自分の時間を邪魔されたくないという気持ちがあるからこそ、こちらから電話をするのも遠慮がちになり、結果、相手に電話をかけるのが苦手ということになってしまうんです。

(2)無視できない性格

「忙しかったり、取り込んでいるときは電話に出なきゃいいだけでは?」と思う人もいるでしょう。ですが、かかってきた電話を無視したり「大事な用だったら、もう一度かけてくるだろう」と思ってほったらかしにできる人は、そんなに多くありません。

筆者も、電話がかかってきたら出ないと相手に失礼かなと思い、気になって仕方がないタイプです。なので、そもそもかけてこないでほしいと思ってしまうのです。

(3)電話はホットライン

「ホットライン」とは、二か国の政府首脳が非常時に直接対話ができるように設置された直通回線、つまり、重要な連絡を行うための直通電話のことです。ホットラインは、決まった相手にしかかけることができないようになっています。

携帯電話とコミュニケーションに関する研究では、若い人ほど「携帯電話はホットラインだ」という意識が高いことが明らかになっています。つまり、家族であったり、恋人と直接話すための道具が携帯電話なんです。

そのため、電話をかけるのはよほど親密な関係でない限りできないという心理がはたらきます。だからこそ、不特定の人から電話がかかってくるのをすごく嫌がるのでしょう。

そして同時に、「そんなに仲がいいわけではないのに、電話をかけるのはヘンだ」と思い、仕事上でも電話をかけるのを避けてしまうことがあります。筆者の世代からすると、LINEなどのメッセージのほうが、よほど親密じゃないとできないのですが、世代によって意識が違うんです。

(4)電話だと何を話していいかわからない

電話は、会話と同じでタイムリーなコミュニケーションです。メッセージだと、返信する内容をじっくり時間をかけて考えられます。そのため、話すことが苦手という人に電話が嫌いな人が多いかもしれません。

 

3:電話嫌いだと仕事に支障が…電話嫌いを克服する方法4つ

それでは、電話をかけるのが嫌いとか苦手だと考えている人が、それを克服するにはどうしたらいいのでしょうか。

(1)メッセージから電話に変えてみる

普段、メッセージでやり取りをしている相手なら、それなりに親しい関係のはず。なので、まずはそういう相手と電話するようにしてみましょう。友達なら、「○日にごはん行かない?」というような用件でもいいでしょう。普段ならメッセージで済ましてしまうような気軽な用件から始めてみては。

(2)話す内容をメモしてから電話する

何を話していいかわからないとか、人と話すのは苦手だからという理由で、電話が嫌いという人は、話す内容をあらかじめメモしてから電話するようにしましょう。そうすることで、頭の中が整理されて会話をスムーズにすることができます。また、あれを言い忘れた!ということもなくなります。

(3)電話の前にメールやメッセージで

筆者の大学の学生たちがしているように、電話をかける前に、「電話したいけど、いつならいい?」と聞くのもいいでしょう。そうすると、相手もゆっくり電話ができるタイミングを教えてくれるので、お互いにイヤな気持ちになることはなくなります。

(4)電話のあとにメールやメッセージでフォロー

電話に慣れてくれば必要ありませんが、慣れるまでは電話をしたあとに、再度、用件の要点をメールやメッセージフォローするようにしましょう。いわゆるリマインドです。そうすることで、電話で失敗したなという経験が減ります。

 

4:少しずつ克服しよう

社会人になると、どうしても電話をかけないといけない場面がでてきます。いつまでたっても電話嫌いだと、仕事にも支障をきたしてしまうことも……。気軽に電話ができるように、少しずつでも慣れていくことも大事です。