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病欠とは?病欠の定義と連絡の仕方…病欠の場合給与はどうなる?

槻谷岳大

槻谷岳大T.Tsukitani

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目次

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1:病欠とは?英語で言うと?

そもそも「病欠」の定義とは何でしょうか。辞書によると、

びょう‐けつ【病欠】

病気のために欠席・欠勤すること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

とあります。

前もって申請をする有給休暇や、家庭の事情などで休んだ場合の「忌引き」とは、明確に区別されるものです。

ちなみに英語では、一般的なお休みである休日はoff、有給は「paid vacation」などと表現されますが、病欠の場合は「sick leave」や「sick day」、または「off due to (病名)といいます。

 

2:病欠すると給与はどうなる?働く女性の病欠基礎知識

気になるのは病欠をした場合の、有給休暇や忌引きとの影響の違いです。出勤日が減ることによって給料は減るのか、査定への影響はあるのかなどを見ていきます。

(1)有給休暇でなければ印象や査定へ影響する可能性も

 

有給休暇の取得は、法的にもかなり効力を持つもの。基本的には申請する際に会社に理由を言う必要もなく、取得したからといって査定に影響したり給与が減額されることはありません。つまり、病気のために有給休暇を取るのは自由。しかし、事前の申請が必要で、病気で休みたい当日に有給休暇の申請ができないというケースもあります。

有休を使用しない病欠の場合は、出勤すべき日数に満たなくなるため、減給や査定(退職金やボーナス)にも影響する場合があります。

2)病欠の特殊事情

病欠の場合でも、ウイルス性の感染症など、無理をして出勤をすると他の人にもうつして逆に会社に迷惑をかける場合があります。インフルエンザがその代表例ですが、そのような場合には会社によっては通常の欠勤とは分けて判断される所もあります。

その場合には事後に診断書の提出が義務付けられる企業が多いので、業務規約などを確認しておく必要があるでしょう。

しかし逆に、病気による欠勤が長期間にわたるなどの場合には、懲戒対象になるところもあります。

(3)働く女性の病欠の基礎知識

女性にとっては重い生理痛など、風邪や感染症などとは違った事情で出勤が困難となることもあるでしょう。生理休暇は労働基準法第68条で認められている権利です。しかし、上司が無理解な場合などは、生理痛という理由を言わずに申請できる有給休暇を使うのが無難なケースもあるかもしれません。

 

3:有給休暇にすべき?診断書は必要?病欠をする場合の注意点

診断書を提出するなどして病欠にするべきか有休を使用するべきかは、その病気の状況や会社の制度・環境によっても違ってきます。

ここでは、もし「病欠」を選択した場合の注意点をみていきましょう。

(1)第一報は速やかに電話で

IT関連会社など、ネットを日常的に使っていたり、勤怠連絡がリモートでできるシステムが整っている企業でない限り、病欠の第一報は電話でするのが良いでしょう。メールやSNSでは上司が確認するのが遅れる場合がありますし、声色によって切迫性を伝えることもできるからです。

連絡が深夜や早朝になってしまう場合には、まずはメールをして、出社時間になってから電話をするのも良いでしょう。

(2)上司に相談して有給休暇にすべきか相談

勤務状況などを踏まえて、上司と有休にすべきかなどを相談しましょう。そして休むとなった場合には、上司や同僚になるべく仕事で負担をかけないように、連絡事項や引継ぎは責任をもってやりましょう。業務連絡は、後からでも相手が確認できるよう、簡潔にメールなどでまとめて送ったほうが良いでしょう。

(3)診断書が必要かどうかは状況次第

病欠が1日で済むのか長引きそうなのか、診断書の要否など、手続き上の確認事項も上司としておくと安心でしょう。

 

4:病欠の連絡の仕方と病欠連絡メールへの返信のポイント

続いて、病欠の際の連絡やコミュニケーションのポイントもみていきます。 

(1)通告でなく願い出る

上司に病欠を申請する際は、「病欠します」と通告するのでなく、「病欠してもよいでしょうか?」というように、承認を懇願するかたちにしましょう。

(2)申し訳なさを前面に出す

自分が病欠することによって会社や同僚に迷惑をかける、という気持ちが十分伝わるように話しましょう。そのうえで、上述したように、連絡事項や引継ぎは、できるだけわかりやすく簡潔に伝えることが大切でしょう。

(3)どんな体調かを具体的に伝える

熱が何度あるかなど、どんな症状であるかをしっかりと伝えることで、相手の納得感を得やすくなります。

(4)仕事のフォローをしっかりと

病欠で迷惑をかける相手の負担が最小限に留まるように、連絡事項や引継ぎはしっかりをしましょう。また、それを受け取る上司や同僚だった場合には、以下のことに気を付けて返信をしてあげると良いと思います。

(5)体調を心配する言葉遣いをする

病欠は誰にでも起こりうるリスクです。仮に負担を被った場合であっても、大人の対応として「大丈夫ですか、お大事に」など、体調を心配する答えを返答をしてあげましょう。

(6)相手に安心を与える

相手が安心して休めるように「仕事のことは心配せずにゆっくり休んで下さい」などの声掛けをしてあげるのも、大人としてのマナーといえるでしょう。

 

5:まとめ

誰にでも病欠しなければいけない可能性があり、いつそうなるかはわかりません。そのため、病欠の仕組みや会社の制度を調べておくことや、病欠する際の注意事項などをおさえておくと、いざというときの安心に繋がります。