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レスの意味は?「レス」や「マジレス」の意味と使えるシーン

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

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目次

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1:「レス」の意味や由来は?

SNSが浸透し、インターネットが日々の生活で欠かせなくなる中、ネット上で飛び交う言葉として多くのネットスラングが使われていますが、とりわけ使われる頻度が高い言葉のひとつ「レス」があります。

その語源は「レスポンス(responce)」を略したもの。「返事」「応答」「反応」などを意味します。「キャッシュレス」や「セックスレス」の「less」とは意味が異なるのは言うまでもありませんね。

こなみにこの言葉、英語の略語ながら英語圏ではまったく通じず、日本独特のスラングですが、SNS上はいうに及ばず、電子会議室、掲示板、チャット、あるいはeメールやメーリングリストなど、幅広いジャンルで使われています。

この「レス」という言葉は、実は1980年代のインターネットが一般化する前のパソコン通信時代から存在しました。ネット用語としてはかなり古い部類となるだけに、若者だけではなく、比較的高い年齢層でも抵抗感なく使われているようですね。

 

2:「即レス」や「マジレス」の意味もチェック

「レス」にはいくつか派生用語がありますが、いくつかチェックしてみましょう。

1)即レス

返事がすごく速いことを意味します。メールを打ったらすぐに返事が……といったときなどに「即レスだったのでビックリした」などと使います。

2)マジレス

真剣に答えること。LINEなどのSNSでは、「ネタ」を気軽に送ったりしますが、「ジョークなのにマジレスが来たよ」などはあるあるですよね。

3)亀レス

即レスの反対、ものすごく返事が遅かったり、反応が鈍かったりすることを指します。「飲み会の誘いのメールの返事、飲み会が終わってから来たよ。亀レスにも程がある」というような使い方ですね。亀レスのことを「亀」と略すことがあり、返信がおそくなったことを詫びる際には「亀ですみません……」などと書いていた時代もありました。

4)レス不要

レスポンス不要、つまり「返事は要りません」とという意味です。忙しいときなど、このひと言があると、助かりますね。

5)ノーレス

レスがない……つまり返事が来ないという意味です。本来くるべき返答がないとときに「ノーレスだよ……困った」などという愚痴めいた心理状態ときに使うことが多いでしょう。

 

3:ビジネスでも使う!「レス」の使用シーン3

「レス」はそもそもスラングの扱いですから、ビジネスシーンにはなじみません。特に、目上の人には避けたほうがいいでしょう。ですが、同僚など親しい間柄なら汎用性がある用語と言えそうです。特に、急ぎの文章など効果的なこともあるでしょう。

1)「課長は急いでいるので即レスで」

課長から仕事について課内で聞き取りがあり、「課内のメンバーに早く回答が欲しいと伝えてくれ」と頼まれた場合、こうした回覧文もアリでしょう。

2)「明日の食事会についてのリマインドメールです。レス不要です」

このケースは、既に参加を表明していて、明日行われるということを周知、確認することが目的。でも、ちゃんとした人ほど返信したほうがいいのかなと思いがちです。「見ました」「確認しました」「明日はどうぞよろしくお願いします」といった無駄な返信を避けるためにも「レスは不要です」のひと言が効きます。

3)「○○についての感想をお願いします。今後の参考にしたいのでマジレスで」

単に、感想を求めるなら、おちゃらけがあってもいいでしょう。しかし、参考にしたい場合、やはり真剣に書いてほしいというようなときに使えます。「真面目に書いてください」などと書かれると「は? ふざけると思ってるの?」「上から目線なの?」とカチンときてしまう人もいそうですが、「マジレス」ならマイルドな感じになりますね。

 

4:レス以外にも!定着したネットスラング10

1)ググる

「グーグルで検索する」という意味ですが、インターネットで検索すること全般を指すようになりました。ちょっと調べれば簡単にわかることをすぐ聞いてくる人に対して使う「ググれカス」というスラングもあります。

2)きぼんぬ

「希望する」という意味。ネット黎明期に定着した言葉でしたが、時代とともに徐々に使われなくなってきました。激しく同意するという意味の「禿同(はげどう)」、「ヤツ」を意味する「香具師(やし…そもそもは露天商のこと。パソコンで打つとヤツとヤシの見分けがつかないことから使われるようになった)」も古くからの用語です。

3w

(笑)などと同義として使われる、「笑い」を示すスラング。呼び方は「草」です。「めちゃめちゃ笑えるわ」というときには「草生える」と表現します。

4)情弱

情報弱者の意。あふれる情報に踊らされたり、ネタに踊らされたり、勘違いを真実のように主張する人など、情報をきちんと入手できない人のことを揶揄する言い方です。

5)ソース

 調味料の「sauce」ではなく、情報源の「source」で、ネタ元を意味します。拡散していくうちにねじれて情報が伝わりやすいネットでは、とにかくネタ元が大事。そのため、あいまい情報は特に「ソースは?」などと聞かれます。また、自分の意見を言いたいときに、「ソースは俺」などと使うケースもあります。

6BBA

「ババア」です。詳しい説明は要らないでしょう。

7)オワコン

「終わったコンテンツ」を意味します。かつては大人気だったけれども、今は誰にも見向きもされないもの、という意味。流行遅れに近いですが、人にもモノにも使い、しかもかなり主観があらわれます。

8)タイムライン

Twitterやfacebookなどフォロワーのつぶやき、書き込みなどが時系列で表示されているものを指します。勝手に運営側で精査されることが増え、タイムラインがタイムラインになっていない状況になっているケースも。「タイムラインを通常に戻してほしい」という愚痴は、多くのSNSで聞かれます。

9)炎上

批判、非難、罵詈雑言、中傷などの書き込みが殺到すること。「祭り」とも言われます。

(10)リプ

リプライの略で、主にTwitterで自分にあてられたコメントに返事をする、応答するといったときに使われます。最近では「レス」が使われることが多いです。

 

5:まとめ

実は筆者は、「電車男」ならぬ「亀レス男」でした。黎明期のパソコン通信で、仕事が忙しく返事がいつも遅れ気味だったので、そう言われてしまったことも。

でも、これはパソコン通信をプライベートの遊びで利用していたためで、仕事は「即レス」が鉄則だと思っています。