感情論とは?感情論で話す人の特徴と対応の仕方

仕事の進め方などでもめたり、相反する価値観が交わらずに議論になったとき、「感情論はやめて」と言われた経験がある人もいるかもしれません。感情論というのは、人間味があるといえる一方で、利益を最優先するビジネスシーンなどにはなじみません。そこで今回は、感情論で話す人の特徴や、感情論で話す人への対処法をご紹介します。
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1:感情論とは?英語で言うと?

(1)感情論とは?対義語は?

「感情論」とはどういった意味なのでしょうか。辞書で調べてみました。

かんじょう‐ろん【感情論】

理性によってではなく、感情によってなされる議論。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

感情論と聞くと、ビジネス会議などでキーキー言っている人の姿を連想するかもしれません。しかし、感情論と感情的は違います。感情論とは言い方のことではなく、「理性的ではない」つまり「好き嫌い」や「良し悪し」「したいしたくない」などといった個人の感情をもとにした議論のことを言います。

また、「感情論」の対義語は何でしょうか。「感情的」の反対が「理性的」ということをふまえると、「理性論」となりそうですが、この言葉はあまり使われまえせん。そもそも議論というのは理性的であることが前提なので、理性論はちょっと違和感がある言葉といえます。

「現実論」のほうがしっくりくるかもしれませんし、あるいは、個人の感情で議論していないという意味で「客観論」などがよいでしょう。

(2)感情論を英語で言うと?

感情論を英語で言うとどうなるのでしょうか。上で紹介した通り、感情論とは感情的な議論です。「感情的な」は英語で「emotional」、「論」は「theory」ですが、「emotional theory」とはあまり言わないようです。

「affective logic」のほか、「emotionally charged argument (感情的になりやすい議論)」などと表現するようです。

 

2:感情論はうざい?感情論の例3つ

感情論がどういうものか、いまいちイメージできていない人もいるかもしれません。まずは感情論の例をご紹介します。

(1)個から集団を語る

「昔、看護師と付き合ったことがあるけど、超~性格が悪かった。だから、看護師と付き合うのはもちろんやめておいたほうがいいし、結婚なんてしちゃダメ。絶対に苦労するぞ」

一を見て十を語ろうとするのは、論理的とは言えませんよね。こういった考え方が、差別や偏見の始まりになります。

(2)「あなたのため」

A:「前から言おうと思ってたんだけど、こういう行動は止めてくれないか」

B:「私だってやりたくないわよ。でも、これがあなたのためなのよ」

カップルや親子にありがちな言い合いです。Bの発言は「あなたへの思いやりの気持ちを理解してほしい」という感情から出たもので、りっぱな感情論です。

(3)論点のズレた議論

A:「政治家って、本当に身勝手なやつばっかりだな」

B:「政治家が身勝手なのはずっとじゃないか。何を今さら」

前提として「政治家というのは、国や国民のためを考えて行動すべき存在」と定義しておきましょう。その観点から発言を見ると、Bの発言は政治家に対する諦めの気持ちから出た感情論と言えます。歴史的に見て「政治家はずっと身勝手だった」ことが正しかったとしても、それを容認してしまう考え方は理性的とはいえません。

 

3:感情論で話す人の特徴5つ

それでは感情論で話す人の特徴をご紹介します。居酒屋で知り合った人にお話を聞いてきました。

(1)常に相手に勝ちたいと思っている

「会話に勝ち負けを求めている人は、感情論になりがちだと思います。例えば、“恋人に何を求めるか”という話になったときに、その人は“やっぱりお金”って答えたんです。でも、別の人は“なんだかんだ性格かな”と答えた。

それにイラっときたのか、“性格がよくても、お金がないと生活できないじゃん”とか、“私は性格だけの男なんてイヤだ”とか言い出して。それがやたらケンカ腰なんですよ。自分の意見が正しいっていうことを、とにかく相手に認めさせようと必死になっている姿に、引いちゃいました」(Yさん・28歳女性)

(2)否定から入る

「理性的な人なら、たとえ嫌いな相手であっても、言っていることが正しいなら肯定しますよね。でも、感情論で話す人の多くは、相手が嫌いっていう感情で、すでに気持ちが否定的になっちゃってるんです。だからぜんぜん聞く耳をもっていないし、とにかく否定ばかりする人が多いです」(Eさん・26歳男性)

(3)昨日と今日で意見が違う

「そもそも議論の軸が感情ですからね。その時々の感情によって意見が違うっていうのが特徴じゃないでしょうか。僕の今の恋人がそうです。例えば、僕は彼女から“毎日LINEを5回して欲しい”ってお願いされたんです。それで半年やったのですが、義務でLINEするのってけっこうきついんです。

なので、“回数を決めるの、止めない?”って言ったんです。そしたら、“え? あたし、そんなこと言ってないけど? なんでたかがLINEのことで怒られないといけないの?”って逆ギレ。呆れました」(Wさん・26歳男性)

(4)底が浅い

「自己中心的な人はすぐに感情論に走ると思っています。僕は知り合いの女性に“本当にブサイクだね”ってよく言われていたんです。あまりに腹が立ったから怒ったら、“褒め言葉で言ってるだけなのに! なんでそういう言い方するの?”って逆ギレ。

でも、僕の友人が“俺の元カノはブサイクだった”という話をその女性にしたら、“そんなこと言うのって、超失礼じゃない?”ってまたキレて。はぁ? お前にとって“ブサイク”は褒め言葉じゃねーのかよって思いました。その場その場でそのときの感情を垂れ流しているだけで、底が浅いっていうんですかね。信用していません」(Tさん・27歳男性)

(5)自分のメリットが最優先

「感情論に走る人って、自分のメリットのことしか考えていないんじゃないかと思います。“私はイヤ”とか“それは私の仕事じゃありません”とか“私は納得できません”とかが口癖ですよね。お前の気持ちなんて知らねーよ、とにかく作業しろやって思っちゃいます。

あと、自分もそうなんですが、仕事が忙しくてイライラしていると、後輩にモノを聞かれたりするだけでキーッて気持ちになっちゃって、理性で対応できなくなります。余裕をもった仕事の仕方をしたいですよね」(Kさん・29歳女性)

 

4:感情論で話す人への対応3つ

最後に、感情論で話す人への対処法をご紹介します。居酒屋で知り合った人にお話を聞いてみました。

(1)明確なデータを持って話し合う

「データを用意しておくっていうのは大事だと思います。動かぬ証拠があると、相手は何もいえなくなるので。

例えば、“そんな仕事をやってもしょうがないでしょ。面倒くさいだけだ”と言ってきた相手に、“この仕事にはこれだけの効果がある”と根拠となるデータを見せられれば、説得がスムーズになります。とはいえ論破するのはNG。感情論の人って、すぐキレるので。“あなたは悪くないけど”という雰囲気を出すのがポイントです」(Kさん・29歳男性)

(2)相手の機嫌のいいときを狙う

「上司が感情的な人で意見がコロコロ変わります。だから、“ダメ”と言われそうなことは上司の機嫌のいいときに聞くことにしています。そうすることで、“OK”を引き出せることがあります」(Tさん・27歳男性)

(3)共感を示す

「嫁さんから、“あなたはいつもそう! 私はこれだけのことをしているのに”って言われるんですけど、俺だって同じことが言いたいですね。でも、それをグッとこらえて、“そうだよね。ごめんね”って言ってあげると相手の感情が収まって、“私もごめん。言いすぎた”ってなります」(Nさん・35歳男性)

 

5:まとめ

「それ、感情論になってるよ」と言われる場合、ネガティブな意味で使われることが多いですが、感情論そのものが悪いわけではありません。感情論を使ったほうがいい場合と、そうではない場合を間違えていることが問題なわけです。

例えば「僕が君と結婚して子供を産めば、少子化問題に貢献できる。だから僕たちは結婚すべきだと思う」とプロポーズされるよりも、「君が好きだ! ずっと好きだ! だから結婚しよう!」と言われたほうが嬉しいですよね。この場合は感情論でOKなわけです。感情論の使い方には気をつけてください。

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