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バンギャとは？バンギャに対する印象とバンギャの性格・服装・メイク
大山奏K.Ohyama
1：バンギャとは？
バンギャとは、「バンドギャル」の略称。主に90年代に流行ったヴィジュアル系バンドのファンのことを指します。
この90年代というのは、人気ヴィジュアル系バンドが登場したタイミングであり、ヴィジュアル四天王と呼ばれるLa’cryma Christi、SHAZNA、FANATIC◇CRISIS、MALICE MIZERをはじめとして、LUNA SEAやL’Arc〜en〜Ciel、黒夢なども結成されました。
また最近では、ヴィジュアル系以外のバンドのファンに対しても使われることがあるようです。ちなみにバンギャの男性版は、「バンギャ男」や「ギャ男」と呼ばれます。
2：バンギャの生態とは？性格などの特徴4つ
いまいちバンギャのことがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。そんな人のためにバンギャの生態を紹介します。
（1）バンドのために人生をかけている
バンギャと呼ばれる人たちは、基本的にバンドメンバーのために人生をかけて生きています。全国ツアーなど、バンドのライブすべてに行くことを「全通」と言い、そのために全国各地へ飛び回ります。地方でライブが開催されると、交通費を削るために夜行バスを利用することも多いです。ちなみに夜行バスのことをバンギャたちは「夜バス」と呼びます。
（2）ライブの予定がびっしり
バンギャの手帳には、好きなバンドのライブの予定がびっしり書き込まれているのが当たり前です。そしてライブがない日に、ほかの予定をいれます。バンギャの中には、平日のライブに行くために休みがとりやすい会社に転職したり、残業や休日出勤がない仕事を選んだりする人もいるようです。
（3）男の人に貢ぎやすい
バンギャは好きなバンドのためには、お金をいくらでも使います。ライブのチケットやグッズだけでなく、CDや写真なども複数買うのが普通です。特に彼女たちが投資するのがチェキ写真です。お気に入りのメンバーのチェキほしさに、全財産をチェキにつぎ込むチェキ廃という人種も存在します。
そのため、経済感覚が緩く、愛情表現として貢ぎグセができてしまうのか、ホストにハマる人も多いのだそう。
（4）闇が深い？
バンギャと聞くと、精神的に不安定な女子を思い浮かべる人もいるようです。もちろんバンギャ＝精神不安定というわけではありません。過度な依存はメンタルに影響を及ぼすこともあり、精神的に辛くなってしまうのかもしれません。
しかし一方で、バンギャ同士の連帯は強く、逆にそういった絆や、好きなバンドのために生活を頑張れるという支えを得ることで、まっとうに生きられるという人もいます。
3：服装やメークでわかる！バンギャの外見的特徴4つ
バンギャは外見的にも特徴があるので、ひと目見るだけでわかることも。どんな特徴があるのでしょうか。
（1）髪にメッシュを入れている
髪型は好きなバンドメンバーと同じにすることもあり、メッシュを入れていたり、派手な色に染めている人もいます。またライブでヘドバン（ヘッドバンキング。リズムに合わせて頭を激しく降る動作）をするときに見映えがいいため、髪を伸ばしている人が多いのも特徴でしょう。
（2）ファッションが個性的
バンギャのファッションは特徴的。ライブに行く日は、全身黒だったり、ゴスロリチックだったり、タイプはさまざまです。たまにコスプレかと間違われることもあります。特に「黒」は、バンギャにとっては大切なカラー。また全身赤だったら、それは「仙台貨物」のファンかもしれません。
ただし、普段は地味なタイプも多いです。黒いTシャツにデニムといった、女らしさや色気とは無縁の服を着ているケースもよく見受けられます。
（3）メーク（特にアイメーク）が濃い
最服装はあまり派手ではないバンギャも増えてきたようですが、メークはかなり濃いのが特徴です。特に、アイメークにかける彼女たちの情熱はすごいものがあります。クール系なメークの場合は、バンドメンバーと同じようなメークになることが多く、中性的な印象を与えることも。
（4）独特なネイル
服やメークが普通でも、ネイルでバンギャとバレてしまうこともあります。バンギャが好むネイルには黒や赤などが使われていることが多く、ドクロやクモなどをモチーフにしていることも。
好きなバンドの名前やメンバーのイニシャル、顔を爪に描いて楽しむ文化も。ちなみにバンギャのネイルは「痛ネイル」と呼ばれています。
4：可愛い？それとも怖い？バンギャに対する印象3つ
世間的にはバンギャに対してどんな印象を持っている人が多いのでしょうか？ 『Menjoy!』では、20～40代男女500名を対象にアンケートを実施。「バンギャに対する印象として、最も当てはまるものを教えてください」と質問してみました。その結果のトップ3を紹介します。
第3位：心に闇を抱えていそう・・・70人（14.0％）
もちろん、バンギャ全員が心に闇を抱えているわけではありませんが、好きなバンドのために生きるすべてを捧げてしまう傾向があります。そんな傾倒した姿が、闇が深そうと思われてしまう原因なのかもしれません。
第2位：怖い・・・97人（19.4％）
バンギャが暴れて何か問題を起こすなどということはありませんが、見た目などから怖がられてしまっているのも事実です。あと、バンギャはファミレスに集う習性があるため、群れをなしているのが威圧感を与えてしまうことも。
第1位：ファッションが独特・・・152人（30.4％）
バンギャかバンギャでないかは、ファッションを見て判断しているという人が多いよう。ですから、印象としてもその特徴的なファッションを第1に思い浮かべる人が多いのでしょう。
6：バンギャの世界は深い
バンギャの生態というのは、深く知れば知るほど特徴的で興味深いもの。しかし、外からではわからないものもあって、例えば、大好きなバンドだからといっても、新規参入のファンが最前（サイゼン。最前列のこと）でライブを見るなんてできないのです。
それに、何かを強烈に好きというのは、生活にハリが出ますし、楽しく生きられるスパイスになることも。
