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気が弱いのは悪いこと?気が弱くなる原因と克服する方法
平松隆円R.Hiramatsu
1:気が弱いのは悪いこと?「気が弱い」の意味
まずは「気が弱い」の正しい意味を確認してみましょう。辞書には以下のように説明されています。
気(き)が弱・い
自信が持てずに、他人に気兼ねしたり、思いどおりに行動できなかったりする。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
確かに、自分に自信がないと自分がしている行動が正しいのかどうかわからないと、ついつい消極的にもなりますし、他人のほうが正しいのかもしれないと思って、自分の思いどおりに行動はできなくなりますよね。
2:自信が無いから?気が弱くなる原因5つ
それでは、自信がなくなる原因について考えてみましょう。
(1)自己肯定感が低い
肯自己肯定感とは性格の特徴のひとつで「自己あるいは他者から見て、自己の態度が好ましい、あるいは望ましいと自己が評価すること」と定義されています。ちょっとわかりにくいですが、要するに、自分や他人から見て、ありのままの自分を肯定的に認めるということ。
例えば、「自分は大切な人間だ」とか、「自分は生きている価値がある」とか、「自分は必要な人間だ」とかという気持ちがあれば、自己肯定感が高いと思っていいでしょう。
自己肯定感は人間関係やコミュニケーションに影響するといわれています。そのため、自己肯定感が低い人は、人間関係の構築が苦手であったり、人とうまくコミュニケーションがとれないという特徴があるかもしれません。そしてそれが、他人に気兼ねすることにつながるわけです。
(2)ネガティブ思考
たとえどんな窮地に陥っても、「まぁ何とかなるさ」と楽観的に考えられる人がいます。その一方で、ちょっとしたことでも「もうダメだ」と悲観的に考えてしまう人も。なぜ悲観的に考えてしまうかというと、基本的な物事に対する考え方がネガティブだからです。ネガティブなものの考え方の人は、当然ながら自信も高くはなく、結果的に気が弱くなってしまいます。
(3)まわりを気にしすぎる
必ずしも自分に自信がないわけではありませんが、周りを気にしすぎる性格の人も、気が弱くなってしまうかもしれません。なぜなら、他人の自分に対する評価が気になってしまい、思うように発言したり行動したりができなくなってしまうからです。
(4)自分の考えがない
そもそも自分の考えがないという人も、気が弱くなってしまうでしょう。自分の考えがないことで、周囲の意見や行動に流されてしまうわけですが、そのとき同調した人が正しいのかどうかもわからず、別の人が違ったことを言ったりしたりすると、急に不安になってしまい、気が弱くなるんです。
(5)意志が弱い
周囲の意見や行動に流されてしまうというのは、言い換えると意志が弱いということかもしれませんね。仮に自分の意見や考えがあったとしても意志が弱いため、コロコロ意見や考えが変わってしまいます。すると、本当は一体何がいいのかわからず不安になり、気が弱くなってしまうんです。
3:強くなりたい!気の弱さを克服する方法3つ
それではいったい、どうすれば気の弱さを克服することができるのでしょうか。
(1)自分に自信をもつ
いちばん大事なことは自分に自信をもつことです。とはいえ、これがいちばん難しいのも事実です。少しずつ「自分が選んだことは大丈夫」とか、「自分がやったことは間違いない」と考える癖をつけていきましょう。
(2)ポジティブになる
「自分が選んだことは大丈夫」とか「自分がやったことは間違いない」と考える癖とは、詰まるところポジティブになるということです。もし失敗しても、ささいなことだったら気にしないようにしましょう。そして一度決めたら、もう悩まないという習慣を身につけることも大事です。
(3)人間関係を見直す
人間関係を見直すというとちょっと大げさですが、あなたの意見や行動を尊重してくれるような友達や会社の同僚と人間関係を築きましょう。気が弱い人は、もしかしたら自己主張が強い人たちとの人間関係の輪の中にいるかもしれません。自己主張が強いタイプというのは、気が弱い人の意見や行動を無視して、自分たち考えを押し通そうとします。
なので、そういう人たちとはちょっと距離を置き、自分と同じように気が弱い人の意見や考えを尊重してくれるような人たちと付き合うようにするのです。すると、少しづつ、自分の意見を言うことができるようになるでしょう。
4:まとめ
気が弱いのは自信がないことの裏返しです。日々のちょっとしたことから、自分に自信がもてるようになっていきましょうね。また、周囲に気が弱いなという人がいたら、自信がもてるように接してあげましょう。