体にいい?それとも悪い?マクロビオティックの正体

若い女性を中心に注目されている「マクロビオティック」、通称「マクロビ」。健康や美容にいいとよく聞きますが、一方で「健康に良くない」という批判を目にすることもあります。そもそもマクロビとは何なのでしょうか? 今回は、マクロビの定義や効果、代表的な食材から、マクロビと似た存在である「ビーガン」との違いについても、詳しくご紹介します。
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1:マクロビオティックとは?批判もあるの?

ママクロビオティックとは、「自然と調和しながら健康な暮らしをすること」を基本に、穀物や野菜などをベースとした食事法のことを指します。正式には『マクロビオティック』といい、『MACRO(長い)』『BIO(生命)』『TIQUE(術)』という3つの意味から成り立ちます。

マクロビでは、お肉などの動物性の食材を避け、無農薬や自然農法でつくられた穀物や野菜を中心とした食事を摂ります。

一方で、マクロビに対する批判的な意見もあります。その批判はさまざまです。「マクロビをしているのに病気になった」というもの、「思想がかっていて怖い」というもの、「熱心なあまりに制限が多くなって周囲も大変そう」というものなどさまざまです。

そんなマクロビの正体を今回は知るべくマクロビの正しい効果や目的、食材の特徴をマスターしてから始めましょう。

 

2:マクロビの効果5つ

(1)健康な体を維持しやすくなる

マクロビでは、豊富な栄養素を含む穀物や野菜を中心に食べるので、健康な体を維持しやすくなります。特に主食となる玄米は、炭水化物の代謝を助けるビタミンB1や、体内に酸素を運ぶ役割を持つ鉄分や、骨や歯をつくるのに必要なマグネシウムをはじめとするミネラルが多く含まれているので、体の調子が整いやすくなります。

(2)ダイエット効果

マクロビを実践すると、過剰なカロリー摂取を防ぐことができるので、継続することでダイエット効果も期待できます。特に日ごろ外食が多い人や、食事内容にあまり気を使っていなかった人は、大幅に摂取カロリーが落ちることも。

また、食物繊維には便秘を解消する効果もあり、老廃物を効率的に排出することができるので、太りにくい体になるというメリットも。

(3)生活習慣病の予防

飽和脂肪酸を摂りすぎると、肥満や動脈硬化など生活習慣病を引き起こす原因となります。マクロビではラードやバターなどの動物性脂肪を避けます。生活習慣病の予防にも効果的といえるでしょう。

(4)体質改善

マクロビで摂取する食材は、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なものばかりです。種類豊富な栄養素は便通だけでなく、冷え症や体臭など、体質そのものの改善に効果的といわれています。

(5)美肌効果

マクロビを継続していくと、便秘解消など、デトックス効果が得られるため、にきびや吹き出物が減少しやすくなったという人も。また、肌がトーンアップしたり、しっとりしたりと美肌効果も期待できます。

ダイエットに美肌効果と、女性に嬉しい効果がたくさんありますね!

 

3:マクロビとビーガンの違いをわかりやすく!3つ

食事に対する考え方として、マクロビのほかに「ビーガン」もよく耳にしますよね。「お肉を食べない」という点など、一見似ているように思えますが、どのような違いがあるのでしょうか?

(1)考え方の違い

マクロビは、もともと陰陽思想に基づいて考えられた食事法で「極陰や極陽のものを避ける」という目的のもと、穀物や野菜を中心にした食事を摂ります。

一方、ビーガンはベジタリアンの一種で、菜食主義が基本的な考えとなります。「動物の命を尊重する」という目的のもと、動物性の食材を一切使わない食事を行うのが特徴です。

(2)動物性食品の摂取

マクロビでは、お肉などの動物性食品は積極的には摂取はしませんが、絶対に食べてはいけないと禁止されているわけではありません。マクロビに基づいた食事では「食事バランス」が大切となるので、動物性食品を食べることもあります。

一方、ビーガンは、動物性のものを一切断ち切ることによって、動物の命を大切にするという考え方であるため、動物性食品は絶対に口にしません。お肉だけではなく、卵やはちみつも摂取しないのも大きな特徴ですね。

(3)動物性の衣類の着用

マクロビはあくまで食事法なので、動物性食品の摂取を避けることはあっても衣類まで意識をしている人はそこまで多くはありません。

しかしビーガンは「動物の命を尊重する」ことが基本となるため、食事だけでなくウールやシルク、フェザーや羽毛といった動物の毛を使用した衣類も使用しません。

(4)発祥の違い

マクロビは海外発祥の食事法と思われがちですが、実は日本に古くから伝わる食文化や東洋医学をもとに考案された、日本発祥の食事法です。一方、ビーガンの歴史は古く、宗教上の理由からベジタリアンの人たちが増えたことが発祥の起源となります。その後、脂質やたんぱく質が過多になりやすい欧米の食生活への批判が高まり、ビーガンは欧米へ広まっていきました。

 

4:有名なマクロビオティック食材5つ

マクロビを実践するにはマクロビ食材を食べること……とはいっても、あまりピンとこない人も多いと思います。有名なマクロビ食材をご紹介しましょう。

(1)きび

「きび」は、穀物の中でいちばんカロリーが低いといわれているイネ科の雑穀うるち種である「高きび」と、もち種である「もちきび」の2種類があります。お米と同じようにごはんやお粥として食べるのはもちろん、茹でてサラダに混ぜて食べるのもいいでしょう。

(2)キヌア

「キヌア」はスーパーフードとして有名な穀物です。プチプチとした食感でクセがなく、雑穀の中でも食べやすいといわれています。また、キヌアを水で炊くと5倍以上に膨らむといわれており、お米の半分くらいの量でも満足感が得られるとされています。

(3)ひえ

「ひえ」はイネ科の穀物で、縄文時代から日本人に親しみがあるといわれている食材です。穀物類の中でも亜鉛と食物繊維が豊富に含まれており、パラパラとした食感なので、お米に混ぜて炊くなど、普段の食事に気軽に取り入れやすいのも魅力です。

(4)大豆ミート

ダイエッターの中では話題の「大豆ミート」。大豆に含まれるたんぱく質であるグルテンを乾燥させたもので、お肉のような食感がするのが特徴です。

ブロックタイプやミンチタイプ、フィレなど種類も豊富にあり、基本的には水で戻してから使用します。味が染み込みやすいので調理がしやすく、さまざまな料理に活用できます。

(5)テンペ

「テンペ」はインドネシア発祥の醗酵食品で、鶏肉に似た食感が特徴です。

ブロック状で売られていることが多く、食べやすい大きさにカットしてから使用するのが一般的。匂いや粘り気などがなく食べやすいので、炒めものや煮物、揚げ物など万能に使えます。

 

5:まとめ

マクロビという言葉だけを聞くと、難しそうなイメージを抱きがちですが、「穀物や野菜を中心にした食事に切り替える」と考えれば、チャレンジしやすいと思う人も多いはず。

お肉などの動物性食品も絶対に食べられないわけではないので、日ごろの食生活を極端に変える必要はありません。健康や美容のために、マクロビを生活に取り入れてみたい人は、参考にしてくださいね!