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汗をかかない方法はある?ダラダラと流れる汗を止める技5つ

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

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目次

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1:汗をかかない人と汗かきな人の違い

まず、汗をたくさんかく人とかかない人の違いについてご紹介します。医師の小田切ヨシカズさんにお話を伺いました。

小田切:汗をかきやすい人の特徴として、まずは脂肪の量が多い、つまり太っているということが挙げられるでしょう。これは、皮下脂肪が体内から熱を逃さないようにする断熱材の役割を果たしてしまい、そのために暑くなって、大量の汗をかいてしまうことがあります。

また運動不足の人も、汗をかく汗腺が衰えてしまっている場合があり、そのため体の一部分、特に汗をかきたくない場所や汗が溜まりやすい場所に多く汗をかいてしまうことがあります。

また、極度に緊張やストレスを感じてしまう人も汗をかきやすいといえるでしょう。特に手の平や足の裏、脇などは、精神的な要因による汗をかきやすい場所です。また、香辛料などの強い刺激に弱い人も、頭皮や顔などから汗をかきやすいです。

これらに当てはまらなければ、汗をかきにくい人ということになりますが、まったく汗をかかないという場合は、それが病気の症状である恐れもあるので、注意してください。

 

2:ワキや顔の汗がイヤ!できるだけ汗をかかない方法5つ

汗をかかないためにできることはあるのでしょうか。引き続き、小田切先生に教えていただきましょう。

(1)緊張しない

小田切:ワキや手の平などは、緊張などの精神的な理由から汗をかく精神性発汗が起こる場所です。なので、できるだけ緊張しないように気をつけるといいでしょう。例えば、遅刻しそうになって焦ったり、人の注目を集める場所に出向くときなどは、自分なりのリラックス方法を用意しておくといいですよ。

(2)刺激の強いものを食べない

小田切:香辛料が多く入っている物や辛い物を食べると、顔からの発汗が起こりやすくなります。もしも、デート中など、顔から汗をかきたくない状況なら、できるだけ辛いものや香辛料の強い食べ物は避けたほうがいいでしょう。

(3)制汗剤を使う

小田切:制汗剤を使うというのも、ひとつの方法です。ドラッグストアやコンビニエンスストアなどで購入可能なものも豊富にありますので、それらを使ってみるといいかもしれません。冷却材とパウダーが、汗のベタつきを抑えてくれます。また、汗の臭いを抑えてくれる効果もあるので、汗をかいたときの汗臭さが気になる人にもおすすめです。

(4)関節を冷やす

小田切:関節を冷やすことも、発汗を抑えるのに効果的です。首やワキの下、太ももの付け根、膝裏などを冷やすと、体温の上昇を抑えることができます。特にスポーツなどをしたあとの温熱性発汗を抑えるのに効果的です。

(5)半側発汗を利用した圧迫法

小田切:半側発汗を利用した圧迫法も試してみるといいかもしれません。半側発汗とは、体の片側を何かしらの方法で圧迫すると、圧迫したほうとは逆側だけが発汗する作用のこと。例えば、胸の少し上あたりを圧迫すると、顔とワキの汗を抑えることができます。専用の商品も販売されていますよ。

 

3:運動中は汗をかかないのは要注意!汗をかかない理由3つ

(1)運動不足

小田切:運動不足などで普段から汗をかく習慣がない人は、暑い場所に移動しても急には汗が出にくいといわれています。そのため、普段から運動する習慣を身につけて、できるだけ汗をかきやすい生活を送ることをおすすめします。

サウナなどで汗をかいたり、お風呂で温まって汗をかくのもいいかもしれません。しかし、急激に行うと熱中症になってしまう危険もあるので、その点は注意してください。

(2)水分摂取不足

小田切:運動中に水分補給を怠ると、体から水分が失われ過ぎないように汗をかきにくくなってしまうことがあります。この場合、脱水症状や熱中症になってしまう恐れもあります。運動中はこまめに水分補給を行ってください。

冬場などは寒いので、つい水分補給がおろそかになってしまう人もいると思います。しかし、汗をかいてから水分を摂取するのではなく、運動前に先に摂取することをおすすめします。

(3)冷房の使いすぎ

小田切:夏場など冷房の効いた寒い部屋で生活をしていると、体を冷やさないように汗が出にくくなってしまうことがあります。こういった人は運動不足であることも多く、より汗をかきにくい体質となってしまっていることが。

汗をかかない体というのは、自律神経が乱れている可能性があり、熱中症になりやすかったりします。あまりいい状態とはいえなので、生活習慣の改善をはかるように意識してみてください。

 

4:汗はかいたほうがいい

汗をかくのは人間の生理的現象です。かきやすいか、かきにくいかは体質によっての違いもありますが、必要なときに必要な汗をかくことができないのは、体にとっての負担も大きく、危険です。

日ごろから運動習慣を身につけ、自然に汗をかけるようにしておきたいところです。

 

【取材協力】

小田切ヨシカズ・・・湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。