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音読の効果は?英語力アップや脳トレにも?音読の効果的なやり方

コマツ マヨ

コマツ マヨM.komatsu

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目次

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1:小学生が音読する効果は?大人もやったほうがいい!

目から情報を得る「黙読」に比べ、音読は、自分の発した声が耳に入り、目と耳の両方から情報を得ることで理解力が高まると考えられています。

文部科学省のWEBサイト「CLARINETへようこそ」の「7 音読・朗読」にも、音読は「国語学力として価値がある」と記されています。これは何も、子供に限ったことではなく、大人でも何かを記憶したいときは、音読でのインプットがおすすめです。

 

2:英語力アップ?音読で得られる効果5つ

音読をすることで、どんな効果を得ることができるのでしょうか。

(1)読解力の向上

人には向き不向きがあるので、黙読で情報を読み取ってもなかなか頭に入らない人や、反対に聞いただけではすぐに理解できない人もいます。先述したように、音読をすると耳と目の両方から情報をインプットできるため、立体的に脳へアプローチして、読解力や理解力がアップすると考えられています。

(2)コミュニケーション能力の向上

コミュニケーション能力に関係のある脳の前頭前野は、音読によって活性化され、コミュニケーション能力にいい影響を与えるそう。音読を行い、普段から声を出すことに慣れていれば、人に話しかけるときの苦手意識が薄らいだり、積極的に声をかけていけるようになるかもしれません。

(3)滑舌の悪さの改善

滑舌が悪く、人と会話していると何度も聞き返される……という人もいますよね。音読をすることで、舌や口の筋肉を鍛えられ、それが滑舌を改善につながったり、相手が聞き取りやすいように話すトレーニングにもなります。

(4)集中力アップ

音読をするときは、文字を目で追いながら声を出すことや、文字や言い回しを瞬時に理解して、スムーズに読み上げることを自然としています。そのため、音読を続けていると、集中力アップのトレーニングにつながると考えられています。

(5)英語学習にも

音読で英文を読むことは、英語学習の向上にもつながるそうです。英語学習においては音読の効果はさまざまありますが、特に日本人は発音や英文をスラスラ読むことがもっとも苦手だと言われています。音読をして英語のフレーズに慣れておけば、頭に入りやすく、苦手意識も軽減させるはずです。

 

3:やり方を間違うと効果ない!音読の効果的なやり方3つ

さまざまな効果が期待できる音読ですが、間違ったやり方では期待した効果を得られないかも。音読の効果的な方法を3つご紹介しましょう。

(1)大きな声ではっきりと

小学生のころなどに、「大きな声ではっきりと」と、先生から言われたこと、ありますよね。はっきりとした大きな声で読み上げると、耳から入る情報がより強く記憶できて、さらに集中力も高まるとされています。

(2)強弱やシチュエーションを考慮して読む

文章の内容を理解し、できるだけ情景をイメージしながら強弱をつけて音読をするのもポイント。いわゆる「朗読」と呼ばれる方法です。内容を理解し、感情を込めることで、文章の内容や前後の流れを理解しやすくなります。

(3)楽しんで行う

何ごとも嫌々やっていては、いいことはありません。できるだけ楽しみながら読んだり、音読をしたあとの効果や能力向上を目標にしてみたりと、前向きな気持ちでやりましょう。

 

4:大人用も!音読に最適な題材3つ

なんでも音読すればいいというわけではありません。それでは、どんなものを読むのが最適なのでしょうか。

(1)『声に出して読みたい日本語』シリーズ

斎藤孝さん著書『声に出して読みたい日本』シリーズは、その名のとおり、音読するのに最適な本です。学生時代に教科書に載っていたものや、著者や題名を知っているものも多く、飽きずに読んでいけるのではないでしょうか。

(2)学生用音読テキスト

学生時代に苦手だったことを、大人になった今勉強し直す感覚で、書店の参考書コーナーにある学生向け音読テキストを手に取ってみましょう。自分は音読が下手だと思っているなら小学生用からスタートするのもいいでしょう。

「声に出して読む」に特化したたくさんの本があるので、自分が興味を持てそうなものを探してみてください。

(3)英会話用音読テキスト

音読のテキスト(参考書)については、実は英語学習用のテキストのほうが多いと思います。書店にいけば、音読用の英会話テキストがたくさん置かれています。日本人の英語学習には圧倒的に音読が足りていないそうなので、とにかくスムーズに英文を言えるようになるためにこれらのテキストを参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

5:音読の効果が出てくる期間は?

音読とは、繰り返すことで、脳や耳、目が慣れ、声に出すことに慣れ、集中力やコミュニケーション能力のアップ、英文のスムーズな発音などにつながります。そのため、すぐに効果が出ることはありません。

音読をすることに体が慣れ、徐々に効果につながっていくので、ぜひ習慣にしましょう。

 

6:音読が得意な人は、勉強が得意だった!

筆者の小学校のころの記憶を辿れば、国語の音読をするとき、しどろもどろ読んでいる子はあまり人と話すのが得意ではなかった印象。一方、ハキハキ上手に読める子は勉強も得意で、誰とでも仲良くできる子が多かったように思います。

もし自分がコミュニケーション能力や集中力のアップを目指していたり、何か学びたいものがあったりする場合には、音読という手段を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

 

【参考】

文部科学省 「CLARINETへようこそ」 7音読・朗読