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使えない部下を使えるようにする技術!タイプ別攻略法

松田優

松田優Y.Matsuda

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1:部下が使えなくて困る…

社会人になって勤務年数が長くなれば、部下ができるケースも少なくありません。部下が優秀ならそれに越したことはありませんが、中には「こいつ、マジで使えないな」と感じる部下もでてきます。

今回『Menjoy!』では、部下がいるという30~40代男女481名を対象に、独自のアンケートを実施。「使えないなと思う部下はいますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

いる・・・172人(63%)

いない・・・99人(37%)

なんと6割以上が、「使えない部下問題」に悩まされていることが判明。筆者の個人的な感想としては、かなり多いと感じました。では、どのようなところが使えないと感じるのか、その特徴を見ていきましょう。

 

2:使えない部下の特徴5つ

使えない部下がいると答えた172名に「どのようなところに“使えない”と感じましたか?」という質問をしてみました。ランキング形式でご紹介します。

第5位:業務態度が悪い・・・14人(8.1%)

 

業務態度とは、組織に所属する人にとっては重要なポイント。いくら仕事ができる人でも、業務態度が良くなければ組織人としては「使えない」「使いにくい」と言われても仕方がないでしょう。

「遅刻や早退、体調不良での欠勤が多い」「休憩時間をオーバーする」「たばこ休憩が多い・長い」「私語が目立ちすぎる」「隠れてスマホをいじっている」など、サボり気味な人が「使えない」と思われるようです。

また、「周りとの協調性をまったくもたない」という意見もありました。たとえ仕事ができてもチームワークを乱す人は、業務態度が悪い人と評価がくだるようです。

第4位:話を理解するスピードが遅い、または話が理解できていない・・・29人(16.9%)

「話が理解するのが遅い」「いくら言っても理解できない」というのも、使えない部下の特徴。上司側も「説明の仕方が悪かったのかと思い、わかりやすくしてみたり、別の人から話してもらったり」と、いろいろしているようですが効果なし。

「返事だけはいいので理解したのだと思ったら、ぜんぜん間違ったことをする」など、話を自分勝手に理解して、間違ったまま覚えたことを正しく上書きできない人もいます。

第3位:常識がない・・・39人(22.7%)

常識というのは、生きていくうえで自ずと身に付いていくもののはず。ですが、集団行動の経験が浅かったり、コミュニケーションが下手だったり、自分に過剰な自信があったりする場合など、一般常識から逸脱した行動をとるケースがあります。

「挨拶をしない」「敬語が使えない」「服装がだらしない」といったような、「小学生の道徳の授業で習わなかった?」というような話も決して珍しくないんです。

同率1位:向上心がない、仕事を率先して覚えようとしない・・・45人(26.2%)

第1位はふたつが同率になりました。

ひとつめは「向上心がなく、率先して仕事をしようとしない」部下です。

言われたことだけをただこなすだけ。仕事はしていますが、それでは仕事ではなく、ただの作業。言われたことだけをやって、自ら仕事を探そうとしない、クオリティをあげる努力をしないのは使えないと思われても仕方がありません。「ゆとり世代の特徴」などと言われることもありますが、ゆとり世代ではない世代にもたくさんいるからやっかいです。

同じ量の仕事をしていてもスキルアップの勉強をしたり、周りを助けられる部下こそ、できる部下といえます。

同率1位:仕事が遅い・・・45人(26.2%)

もうひとつの使えない部下の特徴は「仕事が遅い」ことです。「期限を決めて仕事を任したのに、期限ギリギリになってもまだ終わっておらず、結局間に合わない」「いつまでも同じ仕事をしていて、仕事が溜まっている」など……。

取引先との関係があれば納期が間に合わないということになれば大問題です。タスクが溜まってくれば同じ部署内で全体的に仕事が滞ることもあるでしょう。不器用だから、ていねいだから仕事が遅いでは済まされません。

それでいて危機感がなかったり部下だったら、さすがに「もう、使えねぇなぁ!」となってしまいますよね。

 

3:使えない部下を使える部下に変える方法5つ

(1)業務態度が悪い部下には程よく怒る

私語が多いことで仕事が遅れているならば、私語を減らすよう注意し、仕事が遅れていることをきちんと理解させましょう。

遅刻や早退、欠席が多いのは自己管理がなっていないのかも。余裕をもった時間管理や体調管理をするよう注意しましょう。

怒ることで正してくれるならばキツイ言い方もいいですが、やる気を損なってしまえば無意味です。ちょうどいい塩梅の注意を続け、周りの同僚や部下にも協力して指摘してもらうなどチームとして対応するといいかもしれません。

(2)話が理解できない部下には文字で伝える

何度言っても理解してもらえない、言い方を変えてもダメというのであれば、物事を一気に伝えるのをやめてみましょう。ひとづつ少しづつ理解してもらえるように、細かく伝えていきます。

口で言ってもどうしても理解できていないようだというときには、実際に手本を見せながら話したり、紙に書いて読んでもらう方法もあります。理解するのが遅いのなら、ゆっくりと覚えてもらえるよう工夫するしかありません。マニュアルを作ってやるというのも手段です。

(3)常識がない部下には根気よく注意

常識がない部下には常識を身に付けてもらうしかありません。特に、挨拶や謝罪は仕事だけでなく社会生活で欠かせないもの。挨拶するようしつこく注意していきましょう。

敬語も同じです。友達同士と話すようなため口やフランクすぎる言葉遣いは、その場ですぐに優しく訂正。その場で注意したほうが効果的です。

社会や経済の常識は、朝礼のときに時事ニュースを共有する時間を作ってみたりすると効果がありますよ。

(4)向上心がない部下のモチベをあげる

仕事に対しての向上心がない部下に対しては、仕事のモチベーションをあげてあげることが大切です。

そのためには部下とのコミュニケーションが重要になってきます。部下のことを理解できなければ、どうすればモチベーションを上げられるのかもわかりません。部下が得意なもの、興味をもっているものなど、仕事として与えたらやる気になれるものを見出してやるのも上司の仕事です。

(5)仕事が遅い部下には効率アップを発見させる

仕事が遅いというのは、効率が悪いやり方をしているせいかもしれません。その部下は、効率のいい方法がわからないのです。上司がやっている効率良く仕事をするポイントを、何パターンか示してあげるといいかも。

そして、提示した中から、本人がやりやすい方法を見つけさせましょう。人が示した効率的な方法というものは、その人にとってはやりにくいということもあるからです。押しつけになってしまうとやる気が削がれてしまうので、選択肢を与えるのがベターです。

 

4:まとめ

使えない部下も、教育をしたり、やり方を変えてさせたりすると、使える部下に変身したというケースは多いです。上でも書きましたが、部下を管理し、利益アップに貢献させるのが上司の仕事です。使えないと感じたからといって、怒ったりイライラせずに、穏やかに接して育ててみてください。