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心理カウンセラーが語る「恋愛依存症」女のドン引き実態【前編】
小川沙耶S.Ogawa
みなさんの周囲には「あの子、また違う男と付き合ってるの?」というような女性がいませんか? しかも、“絶世の美女でも特別に性格が良いわけでもないのに、次々と男を渡り歩いている”というパターンが少なくないように感じてしまうのは筆者だけでしょうか?
「その場合、多くは“恋愛依存”の状況にあると言えるでしょう」と語る心理カウンセラーで作家のyanagiさんが、今回は、“恋愛依存によって周りの人々から総スカンにされた女性の話”を例に出して教えてくれました。
■彼への不満を募らせて他の男性と浮気してしまう女性は恋愛依存症!?
「依存とは、心理学用語で、何かに頼り切っている、それがないといられない状態のことを指します。アルコール依存、ニコチン依存などの物質依存や、セックス依存などの行為依存、あとは冒頭の女性のような、恋愛依存などの状況依存があります」
彼女は、実際にどのようなことをしたのでしょうか。
「まず、Aさん(仮名)には同棲相手がいました。にも関わらず、職場の同僚と浮気してしまったんですね。彼氏への不満を募らせて別の男Bさん(仮名)に浮気してしまうのは、恋愛依存のサイクルのひとつです。
AさんはBさんと半同棲を開始し、彼氏とは別れました。その彼は外国人だったのですが、Aさんと別れたことを理由に失意の下で帰国していったそうです。
その後、AさんとBさんでうまくいくかと思いきや、“元彼のことが忘れられない。彼との恋愛が真実の愛だった”と言い出してBさんと破局。このことが原因でBさんはうつになってしまい、私のクライアントとなりました」
そんなこともあるんですね。でも、振られただけでうつに?
「その後、Aさんがどうなったかが問題なんですよ。AさんとBさんは職場の同僚でしたから、嫌でもお互いの行動が見えてしまうし、情報が入ってきてしまう。それでBさんは余計に参ってしまったんです。
AさんはBさんとの件があってからわずか3ヶ月ほどで、別の同僚とホテルに行ったということが周囲の噂から判明しました。さらにはその翌月、また違う別の男と飲み会の席で熱く抱擁を交わしている姿が目撃されたのです」
単純にAさんは男好きということなのでしょうか。
「ここまで来ると、もはや完全な恋愛依存症ですね。Bさんとのことを知る周囲の同僚たちは、男も女もなくドン引きだったそうです」
■恋愛依存は自立していない証拠
「恋愛依存を含む依存症に陥ってしまう人は、基本的に自立できていない傾向にあります。自立していない人は、自分だけではなく周囲を巻き込んで不幸にします」
恋愛依存にならないためにはどうしたら良いのでしょうか?
「自分は自分、相手は相手という感覚を常に持ち続けていることが必要です。心の距離感が大切ということになりますね」
後編では、その後のAさんとBさんがどのようになっていったかをお話ししてもらいます。
※今回はBさんの許可を得て公表していますが、カウンセラーとクライアントさんの間には守秘義務がありますので、許可なく題材になってしまうことはありません。
【参考】
※ yanagi・・・1978年生まれ。作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。
メールカウンセリングサイト『ysカウンセリングルーム』、ライタースタジオ『スタジオY』主催。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト『ヨミーバ』にて、yanagi名義で『ネオン街三部作』等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。