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中学生男子にありがちな「ボーイズトーク」のテーマ5つ

小野陽

小野陽

男子は、中学生にもなると体が子どもから大人へと成長し、女子にも関心をもち始めるといいます。大人でもない、子どもでもない、そんな微妙なお年頃の中学生男子はどんな会話をしているのでしょうか?

そこで今回は、小・中学生を主人公にした小説を数多く執筆されてきた作家の小川康弘氏に、中学生男子にありがちな“ボーイズトークのテーマ”について伺ってみました。

芸人として活躍された過去をもち、現在、小説のほかにテレビ、CM、ライブ等の構成にも携わる小川氏が、鋭い観察眼と細やかな感性で捉えた中学生男子の会話の特徴とは?

 

目次

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■1:女子の成長について

「男子同様、女子も成長が著しく、それが単著に現れるのが胸。スタイルのいい女子は、男子の話題にしょっちゅう上がります。

そこでは本人にとてもじゃないけど聞かせられないことを話して、キャッキャキャッキャしています」

 

■2:友達のお姉ちゃんについて

「友達のお姉ちゃんにとてつもなく興味を持ちます。特にお姉ちゃんが高校生だと異様です。

お姉ちゃんに会えるかもしれないと目論んで友達の家に遊びに行きますし、着替えているところを偶然見てしまうことや、お風呂上がりでいることをかなり期待します。

また、“お姉ちゃんのパンティをくれ”と頼む男子もたまにいます。盗まれるはずがないのに下着がなくなっている場合は、弟の仕業かもしれません」

 

■3:ファッションについて

「成長が早い男子は大人サイズの洋服を着れますが、背の低い男子は子供服、もしくは背伸びして大人サイズの服を着てブカブカの状態になり、悔しい思いをします。僕がそうでした。

150センチ弱しかなかったのに今後の成長を見込んでLサイズを買ったものの、3年間で160センチくらいまでしか伸びず、結局ブカブカでした。

将来を見据えての購入でしたが、まさに“身の丈にあったサイズ”を買っておけばよかったです……」

 

■4:顔はカッコイイけどそれ以外がダサイ奴について

「カッコイイまではいかなくても、顔の作りは悪くないけど服や髪型などセンスがダサイ奴に対し、なんとかそのままの状態をキープさせようとします。

“誰々ちゃんがお前のその感じがいいって言ってたよ”とか、“男は変に飾らないほうがいいよな。飾っちゃダメだよな。そのほうが男らしいよな”などなど、女子にモテさせないためにその子に嘘を吹き込んで、ダサイままでいさせようとします」

 

■5:もしも透明人間になったら/もしも自分以外の時間が止まったら

「透明人間になったら何をするか、自分以外の時間が止まったら何をするか、について、ちょっとどうかと思うほど真剣に、また、熱く語り合います」

 

いかがでしたか? 女子には絶対わからない、中学生男子の頭の中がちょっとだけ覗けましたね。

女子に関心をもちつつも、「もしも透明人間になったら……」なんて子どもっぽいことを本気で語り合っているなんて……。大人でも子どもでもない、中学生男子の頭の中ってちょっとオモシロイかも!

 

【参考】

※ 小川康弘・・・1977年2月13日生まれ。作家。芸人時代に文芸誌にて小説を多数発表。著書に短編小説集『かてきょ!』がある。現在、小説の他にテレビ、CM、ライブ等の構成に携わる。

構成で参加しているエレキコミック第21回発表会『有様』が2012年7月12日(木)~16日(月・祝)まで銀座博品館劇場にて開催。ツイッターは@ogawayasu。