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中学生男子にありがちな「カッコつけ行動」5パターン

小野陽

小野陽

思春期真っ只中で、自意識過剰な中学生男子は、時として不必要にカッコつけたがる習性があるようです。

今回は、これまで好評だった“中学生男子の生態について探るシリーズ”の記事でもおなじみ、作家・小川康弘さんに“中学生男子にありがちなカッコつけ行動”を5パターン教えていただきました。

 

目次

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■1:女子の前ではワルぶる

「中学生といえば不良に一番憧れる年頃です。実際に不良になる生徒もいますが、多くの男子は普通の生徒として過ごします。

しかし、ワルへの憧れはちょっとやそっとじゃ消えません。その思いがつい出てしまうのが女子の前。周りに男子(特に不良男子)がいないことをしっかり確認しつつ、口調や仕草にワルのテイストを織り交ぜます。

付け焼刃のワルぶりが女子にダサいと思われているとも知らず、“俺、本当はこんな一面があるんだぜ”と言わんばかりに振舞ってしまいます」

 

■2:国語の教科書の音読はクールに読む

「国語の授業中、先生にさされて教科書を音読させられることがよくありますが、カッコつけている中学生男子は本気を出しません。

本気を出せば抑揚をつけて情感たっぷりに表現することもできますが、年頃のせいもあり、クールに棒読みします」

 

■3:普段からメガネが必要なほど目が悪いのに授業中だけしかかけない

「今ではお洒落なメガネが子供にも普及していますが、僕が中学生だった頃はダサいデザインのものばかりでした。大人がかけるようなお洒落メガネをかけようものなら変に目立ち、それこそ不良から目をつけられかねません。そのため泣く泣くダサいメガネをかけなければなりませんでした。

しかし、そこは異性の目を異常に気にする中学生です。できるだけメガネ姿をさらさないため、日常生活に支障をきたすほど目が悪いのにも関わらず授業中しかかけません」

 

■4:先生に怒られたら自分が悪くても1回は刃向かう

「中学生となれば思春期、反抗期、と、やっかいなお年頃です。周囲にナメられたくありませんし、可能であれば強いと思われたい生き物です。

そのため、自分に落ち度があって先生に注意されたとしても、素直に謝りません。言葉に出してたてつく場合もあれば、睨む、舌打ちする、など反抗的な態度を見せたりします」

 

■5:雑巾がけは足でやる

「多感なせいか、四つん這いになって雑巾がけをすることに、何か言いようのない惨めな気持ちを抱く男子は多いです。

雑巾がけは単純に疲れるうえ、面倒くさいし、カッコつけている中学生男子は足で雑巾を引きずりながら上から目線で雑巾がけをやります。

やんちゃな感じやわんぱく感も出て、あわよくば女子から好意を寄せられることも狙っています」

 

いかがでしたか? 中学生時代を思い出してみると、こういう男子いましたよね? 「あの行動にはこんな心理が隠されていたのか!」と、なんだかとても微笑ましい気持ちになりますね。

 

【参考】

※ 小川康弘・・・1977年2月13日生まれ。作家。芸人時代に文芸誌にて小説を多数発表。著書に短編小説集『かてきょ!』がある。現在、小説の他にテレビ、CM、ライブ等の構成に携わる。ツイッターは@ogawayasu。