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なかなかメールの返事をよこさないのは「男性脳のクセ」だった!

タニハタ マユミ

タニハタ マユミM.Tanihata

福山雅治さん主演の人気ドラマ『ガリレオ』。天才物理学者である変人・ガリレオが “不可思議な事件” を “物理の力で解明” してしまう奇想天外さにハマりますよね。

恋愛においても、男女の違いを脳科学の見地から合理的に解明されれば、ささいな誤解も氷解。トラブルを未然に防げるかもしれません。

そこでブーム復活傾向にある “脳科学” から、男女の脳の違いや差をひもといてみたいと思います。男性脳の基本パターンをふまえておけば、腹も立たずに、ムダなケンカも避けられるはず? “流行はヒトの脳が作り出す ”という、感性工学によるトレンドのサイクル論を提唱する感性アナリスト、手塚祐基さんにお話をうかがいました。

 

 

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■男性脳は、女性の変化に鈍感である

「男性と女性では、脳の仕組みに違いがあります。男性は、女性に比べて、左右の脳をつなぐ神経の束=“脳梁(のうりょう)が細い”のです。

脳梁は、右脳で感じたことを左脳の言語領域で言葉にするなど、左右を連携させるときに用いられます。“脳梁が細い”男性脳は、自分が見たり感じたりしたことを、言葉にしたり、自覚することが実は苦手。

そのために、自分が今つきあってる彼女が髪型やメークを変えても、まったく気付かないという事態が起こります。これは彼女に対して愛情や関心が無いからではなく、単に男性脳の特徴なのです。

また、女性が重い荷物を持っていても、見えてるはずなのに持ってくれない。持ってほしいと思ったら、彼が察してくれるのを待たずに“お願い、この荷物持って!”と自分からリクエストしなければ、延々気付いてもらえないでしょう」

また手塚さんいわく、 「まれに察するのが得意な男性もいますが、たいていの男性脳は察する力が弱いため、“男性には、はっきり伝えないとわからないもの”と捉えたほうがモメごとを回避できるでしょう」 とのことです。

 

■男性脳は、簡潔な話を好む

「男性脳は、基本的に先の読めない話が苦痛です。会話や情報交換が大好きな女性脳は、話題が次々と転換しても苦になりませんが、男性脳は簡潔な話しでないと受け取れません。これも、脳梁の太さの違いからです。

女性脳は話すことにより活性します。おしゃべりの効能は、自分でも予期しなかったアイディアにたどり着いたり、相手の情報をたくさん記憶すること。

一方の男性脳は、右脳と左脳の連携が少ないぶん、“空間認識能力”が機能します。そのため会話中は“話しのゴールは一体どこか”ということのほうが気になります。相手の話題を問題提起と感じて、どこに問題があり、どうしたらゴールにたどり着き、解決できるかを考えてしまうのです。

女性はただ話を聞いてほしいだけなのに、話すそばから“で、結論は?””オチは?”あげくのはてには“だから言っただろう、だからダメなんだよ”などと説教をされる残念な展開になることも。女性は“そんなことを言ってほしいわけじゃない!”とイラっとしてしまうのです」

手塚さんによれば、 「男性と会話するときは、ひとつひとつのエピソードは手短かに。相談したいときはクイズのように2択か3択形式で聞くと身を入れて聞いてくれます 」 とのこと。理解してほしい内容の場合は、主語や述語などを意識することも大切だと思われます。

 

■男性脳は、女性脳的なメールの意図が読み取れない!

「男性脳にとって、通信はコミュニケーションではなく“手段”です。また目的のない文章の背景を推察することも苦手なので、女性脳で書かれたメールの本意が、読み取れない場合があります。

“今日は夜になって寒くなったね。薄着だったから、この前買ったジャケットを着たんだけど……” などと、日常会話の延長のようなふわっとしたメールが来ると、そのメールのどの話題に返信していいのかを、迷います。そして、面倒になって返信するのを忘れてしまいます。

メールの返信がこないからといって、気持ちがないわけではありません。どう返事をしていいのかが、わからないのです。どんなときも“目的”が気になる男性脳ですから、答えるべき箇所がないと困り果てます。男性からメールの返事が欲しいときは、返事を書きやすいように工夫しましょう」

たとえば、映画に行きたいときは「18日と19日、どっちがいい?」と2択にしたり、今の気持ちを伝えたいだけなら「このメールを読んだら “読んだ” とだけ返信ください」と、自分が何を求めているのかを簡潔に書く。彼から「読んだ」と返信が来たら、「読んでくれてうれしい。ありがとう」と短く返信してみる。明確な言葉を送ることで、レス待ちというよけいなストレスから解放されそうですね。

 

いかがでしたか? 次回も引き続き、男性脳の面倒なクセに迫りたいと思います。

 

 

【取材協力】

※ 手塚祐基(てづか ゆき)・・・感性アナリスト。株式会社感性リサーチ研究員、倉敷芸術科学大学非常勤講師。東京芸術大学卒業後21年間、腕時計デザインに携わり、2006年、黒川伊保子氏に師事し感性理論を学ぶ。現在は語感分析や男女脳の嗜好性の違い、脳の感性が生む流行法則などの感性研究を生かし、製品開発コンサルティングやアジアX主催シンガポール講演、筑波大学感性認知脳科学専攻の研究セミナーなどでの講演を行う。共著『人は語感でいい・悪いを決める』(KAWADE夢文庫)がある。ブログ 手塚祐基の『素直な強欲♪女子力を楽しもう!』

 

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 by:makelessnoise